CV:増田俊樹
百体のイリーガル・モンスター「百鬼」を従えて暗躍する少年。独自のフラッグ「百鬼夜行」を用いてファイトを行い、「百鬼」の属性をもつカードを使用する。
元はれっきとした人間で、かつて世界を滅ぼしかけ、8大角王によって封印されていた凶悪な怪物「闇外道(ヤミゲドウ)」を隠し守ってきた「淵神一族」の末裔である。
しかし、淵神一族は、闇外道の封印を行った八大角王達に対し恐れも抱いていた様で、その影響か歪んだ伝承や常軌を逸した戒律が生まれる事になっている。
そんな一族の戒律によって、幼少期より厳しい修行を強要され、殴られたり怒鳴られる事が当たり前になる程の日々を送っていたイカズチは、血の繋がった家族に対しても「自分を縛って怒鳴って痛めつける敵」と評するまでの憎しみを抱いていた。
その結果、戒律の厳しさに耐えかね、何も知らないまま自らの手で闇外道の封印を破ってしまい、その力によって家族や一族の人間達全員が石になってしまう事態を招いてしまっている。しかし、その事に後悔する所か、闇外道の力に溺れてしまったイカズチは、自らの身体に闇外道を取り憑かせる形で強大な力を得て、自らの欲望のままにその力を振りかざす程の凶悪な存在に成り果てた。
闇外道を身に宿した影響で、闇外道が変化するにつれてその姿も人間から逸脱した姿へと変貌しており、バディスキルなしで飛行し、百鬼を召喚、自身も電撃を放てるなど人間離れした力をもっている。しかし、エネルギーの消費が激しいらしく、暇さえあれば骨付き肉を喰らってその飢えを満たしており、骨まで噛み砕く悪食振りを見せている。
元の性格はどうであったかは不明だが、現在の性格は幼少期より自由でいられなかった反動からか、攻撃的を通り越して凶暴となっている。少しでも気に障る事を言われると癇癪を引き起こし、電撃を放ちながら怒鳴り散らす等、自制心が著しく欠けている。
自分の目的の為にどれだけの犠牲が出ようとも全く意に返そうとはせず、部下として従えている祠堂孫六やソフィア・サハロフに対しても非常に横暴で、自分で角王の捕獲を任せていながら、彼らが失敗する度に怒鳴りながら電撃を使った折檻を行う。百鬼を始めとするモンスター達の事も完全に道具扱いしており、役に立たなければ理不尽な腹癒せ感覚で消してしまう。
現在はかつて闇外道を封印した六大角王を、闇外道で「喰らう」為に行動し、既に二角魔王・アスモダイの半身(分身によって本体には逃げられている)と、五角龍王・天武を喰らっている。
しかし、闇外道の力を得て世界中に混乱をもたらそうとしている動機は、独自の思想や理念等といったものとは一切の無縁なもので、自分と違って自由な人生を送る事を許された子供達への歪んだ「妬み」や「八つ当たり」に近いものであり、天武からもそういった理由で闇外道の封印を解いた事から、子供扱いされている。
同情できる部分はあっても、やっている事は前作で「争いが終わらない世界の文明をリセットさせる為」に行動していた臥炎キョウヤよりも実に単純かつ身勝手なものとしか言い様の無いものであり、イカズチ本人とは全くの無関係で実害を受けている者達からしてみれば迷惑この上ないものである。