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ダンジョンズ&ドラゴンズの編集履歴

2010-10-19 05:23:37 バージョン

ダンジョンズ&ドラゴンズ

TRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeones & Dragons)』のこと。


通常は英語表記での正式名称である“Dungeones & Dragons”の頭文字を取って省略した言い方である、「D&D(ディー・アンド・ディー)」という表記や言い方の方が多く使われるが。それらの略称表記などに関してもまとめて本項で解説する。


本来はアメリカのTSR社(Tactical Studies Rules, Inc.)から1974年に発表されたTRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeones & Dragons)』の事を指すが。2010年度現在、「D&D」または「ダンジョンズ&ドラゴンズ」と入った場合には、日本のゲーム会社CAPCOMの『ダンジョンズ&ドラゴンズ(タワーオブドゥーム/シャドーオーバーミスタラ)』や、PC版ゲームソフトの『バルダーズ・ゲート(Baldur's Gate)』などの事を指す場合も多い。


概要と歴史

アメリカ人のゲームデザイナー、ゲイリー・ガイギャックス(Ernest Gary Gygax)とデイブ・アーンソン(David Lance Arneson)の2人によって1974年に発表。ゲイリーが設立したTSR社(Tactical Studies Rules, Inc.)は、1997年にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社(Wizards of the Coast)に買収されるまで多くのシリーズを発表し、その後のTRPG及びRPGに大きな影響を与え続けている。


日本語版の販売展開は株式会社新和が行ったが、新和社側の苛烈とも言えるほどの著作権管理主義や、ファンサイドの声を無視した強引なラインナップ展開などが影響し、2000年頃に倒産。日本語版の展開は一時期、宙に浮いた形となっていたが。アメリカの版元であるTSR社が、『マジック:ザ・ギャザリング』で有名なウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に買収される事によって再び動き出し、現在はホビージャパン社が日本語版の『ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeones & Dragons)』の販売展開を行う形に落ち着いている。


日本では後発組のTRPGである『ロードス島戦記』や『ソード・ワールドRPG』が影響を強く受けている。またコンピュータRPGの元祖である『ウィザードリィ』は、このD&Dを当時(1980年代)の性能のPCで再現した物~というコンセンプトで作られている。


尚、名前の「ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeones & Dragons)」を直訳すると「竜と地下迷宮」となるが。これは発売当初のゲームのコンセプトが、勇者たちが富と名声を求めて地下奥深くに巣くう邪悪なドラゴンを退治しに行く~という、西欧おとぎ話風の世界観をモチーフとしていたためである(実際にはルール上、キャラクター側がドラゴンを倒すことはまず不可能なくらい戦力差がある)。


主なシリーズ一覧

TRPG

  • クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
  • アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版

PCソフト

  • プール・オブ・レイディアンス (Pool of Radiance)
  • バルダーズ・ゲート (Baldur's Gate)

PCソフト/オンラインゲーム

  • ネヴァーウィンター・ナイツ (Neverwinter Nights)
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ オンライン (日本語版の運営は2009年9月30日に終了)

アーケードゲーム

  • ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム (Dungeons & Dragons Tower of doom)
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ (Dungeon&Dragons Shadow over Mystara)

基本システム

一般的なRPGのシステムと大きく異なる点は、20面体12面体といった通常の6面体サイコロ以外のサイコロ(多面体ダイス)を多く用いる点である。また「セービングスロー」と呼ばれる独自の危険回避システムがあり、キャラクターの実際の能力や装備とは関係無く魔法の効果や落とし穴に落ちた時のダメージなどが決定される。


これらのシステムはルールを簡便にし、ゲームプレイを円滑に行うために考案された物だったが。人気を博しより多くのプレイヤーが参加する様になると、キャラクターの能力があまり考慮されていないルールに不満を持つプレイヤーが現れ始め。これらの不満や元からあったルール上の不備を一掃する名目で、1978年に新たに『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ(Advanced Dungeones & Dragons)』が発表された。この事によって従来のシリーズは「D&D」、新しいシリーズ「AD&D」は呼ばれる様になり。前者はTRPGの入門用、後者は上級者用という区分が出来上がった。


尚、現在までに発表されているPC用のゲームソフトは全てこの『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ』がベースとなっている。


>『ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeones & Dragons)』 - Wikipediaによる解説

>『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ(Advanced Dungeones & Dragons)』 - Wikipediaによる解説


ファンタジーシーンに与えた影響

後発のRPGのみならず。小説の『指輪物語』と共に、その後の世界中のファンタジーシーンに大きな影響を与え続けている。


いわゆる「肩アーマー」や「聖職者の武器はメイス」などと言った“ファンタジーの常識”と思っている物のほとんどは、このD&Dのルールブックに記載されていた事柄に由来している物が多い。また多くのファンタジー物の定番キャラとして登場する「オーク」や「エルフ」なども、D&Dのルールブックに記載された表現をそのまま踏襲している物が多い。


また日本製の「剣と魔法」ものにとって一種の嚆矢となった『ロードス島戦記』は、このD&Dで行われたプレイが原案となっている。実際にコンプティーク誌上に掲載された第1回目のリプレイ記事は、『ロードス島戦記』の初版の製作が間に合わずに、D&Dのルールをそのまま流用する形で行われた。


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