「この世界は神様の愛で満ちてるよ」
プロフィール
概要
第四次聖杯戦争にてキャスターのサーヴァントのマスターとなった快楽殺人者。
略歴
人の「死」の意味を知るために殺人を繰り返すうちにそこに快楽を見出し、連続殺人犯となった青年。
聖杯戦争に参加する5年前に姉を殺害し、以来地方を転々としながら殺人を繰り返してきたが、その周到さから未だ法の裁きを受けていない。
殺人に対する「モチベーションの低下」に悩まされたことをきっかけに「儀式殺人」の手法を取り入れ、参考とした書物が聖杯戦争について記録したものであったこと、彼の血筋に魔術回路が生きていたことから偶然にもキャスターを召喚し、無自覚のまま聖杯戦争に身を投じることとなる。
人物
虚淵氏曰く龍之介(というかキャスター組)は『仮面ライダー龍騎』における浅倉威を、という発想で生まれたキャラであるらしい。 そのためか常に豹柄の物を一つは必ず所持しているという設定は浅倉威が着ていた豹柄のジャケットからきている。
普段は話すことも億劫だと感じるほど無気力な人物だが、殺人の最中はひょうきん者となり、饒舌を奮う(聖杯戦争中はほぼこの性格)。
洒脱でひょうきんな面もあり、夜の街では女の子にももてる。龍之介もその蠱惑の結果を酒の肴の感覚で楽しみ、本当に気に入った女性は血みどろの肉塊にするまで楽しんだ。
道徳や倫理観が生まれながらに破綻しており、自分の所業の芸術性や哲学性が世間に認められないことを不思議に思っているフシもある。
彼にとって殺人は芸術であるため、被害者の金品には全く興味を示さない。これが警察の捜査を逃れる一因にもなっている。普段はフリーター。
キャスターとは非常に相性が良く、お互いの価値観を理解し認め合い、終始仲良しの最高のコンビとも言えるだろう・・・・・・シリアルキラーでさえなければ。
ただし、それは一見似たもの同士ではあるものの実は噛み合っていないと奈須氏は語っており、「仲が良かったのは期間が短かったためにお互いの齟齬に気付かなかったこと」と、「その齟齬が偶然回りまわっていい方向に働いたため」らしい。運が悪ければ召喚直後に殺されていたとか。
しかし、冒頭にあるように、神そのものに絶望するキャスターに
「神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。 でなけりゃぁ、生き物のハラワタが、あんなにも色鮮やかなわけがない。
だから旦那、きっとこの世界は
神 様 の 愛 に 満 ち て い る よ 」
と、説き伏せキャスターを感服させるに至った事実も見逃せず、カン違い同士がすれ違いあって生まれた結果とはいえ、ふたりの絆自体はホンモノだったと思われる。
余談だが、彼の思想はちょうど彼女とは対極の位置に存在する。
能力
その血脈は魔術師の因子を持つが、彼自身に魔術的な能力は何もない。サーヴァントの召喚には成功しているものの、魔術回路も知識も、一般人のそれと大して変わらないレベル。
魔術以外の特技として、天才的な証拠隠滅・捜査撹乱の技術を持つ。30人以上もの人間を場当たり的に殺してきたにもかかわらず、この特技のおかげで一度も彼に捜査の手が及んでいない。