概要(アニメのネタバレを多く含みます。閲覧注意。)
アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』2ndseasonにおいてプロデューサーから「(貴女の良い所は)笑顔です」と言われつづけたヒロインの1人島村卯月が、本当に心の奥底で隠していた本音。
親記事である本人の項目にもこの発言に関する詳細な記述があるため本記事は23話の冒頭から該当発言までと、多少の余談に絞って記載する。
20話以降「心からの笑顔」がなくなっていき、シンデレラプロジェクト、ひいてはプロデューサーや同じニュージェネレーションズの2人でさえも、卯月は遠ざけるようになっていた。
そして、23話冒頭で卯月本人からの自主レッスンの申し出があって、シンデレラプロジェクトのメンバーが卯月の穴埋めをしている合間に連絡を取り続けながら卯月の言動などが以前とは明らかに様子がおかしいことに気がついた同じニュージェネレーションズのメンバー、渋谷凛と本田未央は卯月がシンデレラプロジェクトにスカウトされる前から通っていた養成所に行き、卯月と対面する。
卯月は「アイドルになるのなんてまだ早かった」「もう一度レッスンして頑張ります」という事を伝えたがその卯月本人の反応自体が浮かないもので、業を煮やした凛が「誤魔化さないでよ!」と連れ出した公園…【凛がアイドルになるのを迷っていた時、卯月と会った場所】にて、凛からは「トライアド(トライアドプリムス)に参加する時の笑顔はウソだったの!?」と問い詰められ、未央から「何でも言ってよ、しまむー」と言われた時に、彼女は「レッスンしたらもっと輝けるかも」と言いつつも、泣きながらこう話すのだった……。
「プロデューサーさんは、私の良いところは『笑顔』だ、って…。だけど、だけど……」
「『笑顔』なんて、『笑う』なんて、誰でも出来るもん…!」
「何にもない…、私には何にも……!」と……
それを聞いた2人は、それぞれが「卯月の笑顔」に後押しされた・救われた時のことを伝えるのであった。
凛は「誰でも出来るなんて言わないでよ!踏み出したんだよ、自分も輝けるかもって…卯月の笑顔がキラキラでまぶしかったから…あの笑顔があったから…私!」という言葉と、回想シーンが入る。
その時、回想で映ったのは…1stseasonの時にアイドルになるのを迷っていた凛に見せた、卯月の満点の笑顔だった。
未央は卯月を後ろから抱きしめ、「私が逃げちゃった時、待っててくれたじゃん。しまむーどんな時でも『大丈夫です、頑張ります』と言ってくれると信じてた…そんなことないよね。」と、卯月の抱えているモノを自分がもっと早く気づけていれば良かったと卯月を支えるように告げる。
前述した未央の言葉に泣きつつもううん、と首を振っていることから卯月にとってはニュージェネレーションズ、ひいてはシンデレラプロジェクトを非常に大切に思っていたことと、また凛と未央にとって卯月の笑顔はそれだけ2人の大きな支柱になっていたこともうかがえる。
これ以降の記述やもっと詳しい精神的な部分は本人の記事に記述を譲るが、「普通」の女の子でありながら、アニメ全体を通し一足先に「夢を叶えてしまった」ために他のメンバーが抱える多くの苦しみや辛さを分かち合うように抱え込んだ卯月の精神力は相当なものである事がうかがえる。
そして彼女…島村卯月だって他のアイドル達と変わらない、普通の年頃の女の子だということも。
余談ではあるが、デレラジA37回にてこのシーンは一発録りである事が明かされており、中の人達の演技やED「心もよう」も相まって、このシーンそのものがゲーム版から彼女を見続けていたプロデューサー達は涙した者も多いだろう。
そして2ndseasonのOP「Shine!!」の歌詞の中にもこのエピソードに関するキーワードがちりばめられていて、Aサビ(TV版では1人たたずむ卯月を凛と未央が手を握って連れ出すシーン)にBサビ(TV版では該当箇所なし)の歌詞はまさしく卯月ができる「本当の笑顔」を取り戻していく過程とも読み取れる。
そして、24話では…この先は自分で確かめて欲しい。