概要
水兵(もしくは船乗り)のポパイと、その恋人オリーブ、恋敵のブルートの三人を巡るコメディ作品。
乱暴者のブルートの策略でたびたびオリーブと引き剥がされピンチに陥るが、大好物のほうれん草を食べることで超人的なパワーを引き出し、ブルートを懲らしめるというのがお約束の流れである。
主要人物
※声優はテレビ版1、テレビ版2、1989年大陸書房ビデオ版、2006年DRS社DVD版、2007年IVC社DVD版の順
ポパイ(CV:浦野光 / 高松しげお / 緒方賢一 /肝付兼太/ 長島雄一)
水兵服とコーンパイプがトレードマークの主人公。短足で小柄だが、腕の筋肉だけ以上に隆起しており、錨型のタトゥーが彫ってある。温厚でお人好しだが、多少力任せで強引なところもある。
好物はほうれん草で、懐や帽子の中にほうれん草の缶詰を入れていたり、家で栽培していたりする。
オリーブが好きで、同じくオリーブを狙うブルートとは犬猿の仲。
オリーブ・オイル(CV:京田尚子 / 山本嘉子 / 深見梨加 / すがのえみこ/水谷優子)
ポパイの恋人で、しっかり者だが気が強いところもある女性。えらく細身で決して美人ではないが、ポパイもブルートも彼女に夢中である。ポパイがだらしない態度をとったりブルートに騙されるとあっさり心変わりしてしまうこともある。
ブルート(CV:熊倉一雄 / 小松方正 / 内海賢二 /川村拓央 /島香裕)
原語版ではブルータス(Brutus)とも。ヒゲヅラで上半身だけ異様に隆起した体格の大男。
オリーブに惚れており、なんとかポパイから横取りしようと画策するが、最後はパワーアップしたポパイにやられてしまう。ほうれん草無しのポパイよりは腕っ節が強いようで、序盤は優勢をみせることが多い。
太った中年男性。いつも片手に食べかけのハンバーガーを持っている。あまりのハンバーガーの欲しさにポパイたちにせがむこともしばしば。
余談
ちなみに、ポパイというキャラクター自体は、元々は1929年に発表された漫画「シンブル・シアター(Thimble Theatre)」という作品の脇役キャラクターで、当初は主人公ハム・グレイヴィとその恋人オリーブ・オイル、その兄カスター・オイルが中心人物の漫画だった。10年ほど経ってようやくポパイは登場し、その何をやっても不死身なところが受けて一躍人気キャラクターとなり、主役の座と恋人オリーブを瞬く間に奪い去り、現在の『ポパイ』の形になったらしい。
また、ポパイの好物がほうれん草というのも、「野菜を食べないと強くなれない」と、多くの母親たちが子供に野菜嫌いを更生する際に引き合いに出したエピソードでもある。
(ちなみに後年、本当にほうれん草に筋肉増強効果があることが発覚する。)
でも、実は「初期の頃はほうれん草じゃなくてキャベツだった」って、知ってた?