季節風のモンスーン
ある地域で一定の方角への風が特によく吹く傾向があるとき、その風を卓越風と呼ぶが、季節によって風の吹く方角(卓越風向)が変化するものをモンスーンと呼ぶ。
ゲーム『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』のモンスーン
貴様のミームはここで消える。貴様の命と共にな…
概要
CV:江原正士/John Kassir
デスペラード・エンフォースメントLLCに属する破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)の一人。 強力な電磁石が内部に搭載されており、身体を自由に分割できる特別性のボディを持つ全身サイボーグ。なお身長は202cmらしい。
顏の上半分を隠すバイザーが特徴で、戦闘時はバイザーが下がり口元まで隠してしまう。
なおバイザーの中心にある六角形の部分は後述の電磁力を使う際に前にせり出すギミックがある。
設定資料によると人造部分の多さはウィンズ・オブ・デストラクションの中でも一番多く、脳以外の残った生身の部分は頭蓋骨と首の骨の一部分のみ。
バイザーで隠れているものの眼球は無く、バイザー部分にあるセンサーが直接脳に繋がっている。
そのためスモークグレネードを使っても本人はきちんと相手の事が見えているようである。
必然生身の部分がある頭が弱点と言える。
インドネシア出身でかつてのクメール・ルージュの大虐殺の生存者。
プノンペンのキリングフィールドで人類に対して絶望を抱えた。
殺意や憎悪の連鎖という模倣子(ミーム)に取り込まれ、自らも殺戮のミームを振りまくバケモノと化した。
世界の動き、人間の行動も全てはミームの連鎖という自然の摂理によって引き起こされるものであると雷電に説き、それで彼の戦意を殺ごうとしたが逆に彼を吹っ切らせて人斬りの本性(ジャック・ザ・リッパー)を覚醒させてしまう事となった。
ストーリー的にはとんだかませ犬だが、実際に戦うとシノギなしでは勝てない強敵である。
自然の摂理をあるがままに受け止め、桜が散るのを見ても感傷などはなく、ただ風が吹き花が散ると考える。
自身の死もまた自然の摂理であると説く。最期は自然のあるがまま自分の死を受け入れ、虐殺のミームを雷電に託すが、果たして彼は…
実力
ローレンツ力を利用した電磁石の能力を持つ二本の釵状の専用武器「ディストピア」を使い、腕を分割して伸ばすことでサイの届く距離を伸ばす、剣の軌道にあわせてボディを分割することで斬撃を避ける、上半身と下半身を分けて別々の方向から攻撃するなど、ボディの特殊な機能を生かした多彩な戦い方を可能とする。
すべての接合部を切り離して分裂し、体の一部を飛ばす、文字通りの捨て身タックルも可能。
また、電磁石を用いて天井や壁面に張り付くことも出来る。
スモークグレネードを使って視界を奪っての多方向からの奇襲も得意とする。
スモークグレネードは赤燐を用いているため赤外線の遮蔽率が高く、サイボーグにも有効なものとなっている。
なお、スモークグレネード自体にも微妙にダメージがある。
更に磁場でボディ以外のものも操ることができ、周囲にある金属を含むものを投げつけることもできる。
上記のような多彩で多様な戦闘方法や、磁場の発動で雷電の攻撃を簡単にかわすなど、倒すのが容易ではない強さを見せ、雷電(もといプレイヤー)を想像以上に苦しめた。ただでさえ強い上にチェックポイントが実質トドメを刺すときだけなので、ノーダメージ撃破最大の壁とも言われる。
一応こちらが壁に向かって走ると、使って来る攻撃の種類をある程度限定出来る。
余談ながら、攻撃をシノギですべて防ぐなどをすると「悔しくなんかない!」「お前もしかして強いのか?」「私が…弱いのか…」といった弱音を吐く。
戦闘時の曲は「The Stains of Time」。戦闘クライマックス時にボーカルが流れる演出のタイミングに定評がある。歌詞の内容はモンスーンというよりは覚醒した彼の思いを謳っている。
「戦術釵(ディストピア)」
モンスーンの持つ釵状の武器。
モンスーンを倒した後に、カスタマイズから購入可能になる。
電磁力を利用して、相手に向かって釵を飛ばす遠距離武器。
ヒット後はボタンを追加入力することで、相手に近づいて追撃することができる。
また、装備して一定時間使用しないでいると釵が帯電し、その状態で敵を攻撃すると、
敵を麻痺させ一時的に行動不能にすることができる。