解説
モビルスーツのフレーム駆動部の可動摩擦面に特殊な磁気コーティングを施すことで摩擦抵抗を減らし、機体駆動時の可動速度を向上させる技術で、地球連邦軍のモスク・ハン博士によって確立された。
TVアニメ「機動戦士ガンダム」第40話において初めて言及された。
一年戦争末期、それまで破格の性能で目覚ましい戦果を挙げていたRX-78ガンダムであったが、やがてパイロットのアムロ・レイのニュータイプ能力の覚醒に伴う劇的な反応速度と操縦技術の成長に追従することができなくなっていったため、急遽試験的に導入されたのが最初の実用例である。
劇中ではブライト達に「急場しのぎの措置」とやや軽く思われていたが、実際にはマグネットコーティングに対応するためのセンサーを始めとする電装品や内蔵部品の交換も同時に行われていたため、事実上の強化改造であった(但し、ブライトの「関節に油を注すようなもの」という表現は喩えとしては合っている)。
結果、マグネットコーティングが施されたガンダムは従来から約30%という大幅な機体レスポンスの向上に成功し更なる戦闘能力を獲得、同技術の有効性を実証した。
一年戦争終結後は技術情報の拡散により、マグネットコーティングはモビルスーツ製造における標準仕様となっていったため相対的に優位性が消滅、特筆されることは無くなっていった。