概要
SF人形劇『サンダーバード』に登場する国際救助隊の超音速大型輸送機。120tという積載重量と、8,000km/h(資料によりバラつきあり)という最高速度で大型の救助マシンを輸送する国際救助隊の要ともいえるマシン。
その巨体に反して主翼は小さいが、機体そのものが翼の役割を果たすリフティングボディを採用している為、飛行への影響は無い。
サンダーバード1号同様VTOL機であり、更に機体の一部となっているコンテナポッドから救助マシンを出動させる為、垂直離陸/ホバリング用エンジン噴射口の部分は機体を持ち上げる為の油圧式の脚も兼ねている。
コンテナポッドは6つあり、救助に使用するメカの種類によって使い分ける。
- ナンバー1:火災対応(書籍等によっては軽土木機器用と紹介される場合がある)
- ナンバー2:大型クレーン(同じく、災害地からの避難民救護用と紹介される場合あり)
- ナンバー3:航空機事故対応または中型土木機器
- ナンバー4:サンダーバード4号
- ナンバー5:重土木機器(ジェットモグラ等)、サンダーバード6号
- ナンバー6:予備コンテナ
サンダーバード1号が現場に急行し、事故・災害の状況から必要な救助機器・救助マシンを本部に伝え、2号が救助マシンを輸送する為、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦・センチネル号に不審機と誤認されてミサイルで撃墜された第10話(原版では第13話)では、救助に必要となったサンダーバード4号の輸送の為に、先の攻撃で大破した2号に代わってセンチネル号に積載して現場に急行するハメになり、到着までに1日近くかかるというエラい事になっている。
2015年に放送されたリメイク版『サンダーバード ARE GO』では、若干角ばったデザインになったほか、格納庫内での駐機スペース確保の為に主翼が折り畳めるようになっている。ワイヤーを使ってコンテナポッドの回収や重量物の吊り下げもできる他、操縦者の左腕のコントローラーにより遠隔操縦が可能な為、救助活動に直接使われる事も多い。
また、コンテナポッドの分類がオリジナルと異なっているほか、ジェットモグラや高速エレベーターカーなどの搭載メカは「ポッドモジュール」と呼ばれる共通のコックピットモジュールを中心にコンテナ内で組み立てるというスタイルを取る。
pixiv内ではサンダーバード2号そのものを描いたイラストや3DCGの他に擬人化イラストやネタイラストも投稿されている。
余談
- サンダーバード2号の撮影モデルは米海軍の誤認による撃墜の前と後とで塗装のデザインが若干変わっているが、操縦室横の「THUNDERBIRD 2」の「2」の部分のように比較的判りやすい個所を除き、言われないと判らない場所が意外とある。
- モグラー(ジェットモグラ)の出動時の様子をよく見てみると、サンダーバード2号のコンテナの扉の開口部上端にモグラーの後部が接触するような形でぶつかっている。
- サンダーバード2号のコンテナのうち、サンダーバード4号が格納されているコンテナは4号の移動にかかる時間を最小にすべく海上にコンテナを落とすという豪快な降ろし方をしょっちゅうしている。ちなみに、4号を格納しているコンテナはフロートが内蔵されているのでちゃんと浮く様になっているそうだ。・・・が、そんな高さから落として中に居る4号担当のゴードン・トレーシーがなぜ無事でいられるのかはたぶん聞いてはならないと思われる。