「概要よ。しっかり目を通しておきなさい・・・」(満潮)
現在海上自衛隊で運用されている、新おやしお型潜水艦は1998年から毎年1隻のペースで全11隻が建造され、初めて葉巻型の船体を持つ潜水艦になった(新おやしお型としたのは、かつて海自2隻目の潜水艦として同型艦のない「おやしお」が在籍していたことによるもの)。
その艦名の中には旧日本海軍の駆逐艦と同じ名前を持つものが3隻あり、「艦隊これくしょん」には、2016年1月現在、メイン画像にもある満潮と黒潮が実装されている(親潮のみ未実装)。
- 1番艦「おやしお」←陽炎型駆逐艦「親潮」より数えて3代目
- 2番艦「みちしお」←朝潮型駆逐艦「満潮」より数えて3代目
- 3番艦「うずしお」
- 4番艦「まきしお」
- 5番艦「いそしお」
- 6番艦「なるしお」
- 7番艦「くろしお」←陽炎型駆逐艦「黒潮」より数えて4代目
- 8番艦「たかしお」
- 9番艦「やえしお」
- 10番艦「せとしお」
- 11番艦「もちしお」
「おやしお」「みちしお」「くろしお」を除き、旧日本海軍に同名艦はなかった。
当代「くろしお」と同名で海自初の潜水艦でもある2代目「くろしお」は、もともと米潜水艦「ミンゴ」であり、アジア太平洋戦争の折に旧日本海軍艦を何隻か撃破したことでも知られている。他方、旧海軍の初代満潮は史実において、米潜水艦からの流れ弾に当たり沈没しているが、潜水艦に沈められた駆逐艦の名を、潜水艦が襲名するあたり、皮肉な運命を感じさせるものがある。
潜水艦になった艦これ実装艦の共通点
艦これ実装艦で、現在海自で運用中の潜水艦にその名前が受け継がれた艦娘は満潮→「みちしお」・黒潮→「くろしお」のほか、次の面々がいる;
- 駆逐艦由来
・朝潮→「あさしお」・・・はるしお型(前級)最終7番艦→現「あさしお」型練習潜水艦
- 空母由来
ところで、海自の潜水隊群は呉と横須賀にあるが、上記の「みちしお」「くろしお」「あさしお」「そうりゅう」「うんりゅう」は、いずれも呉配属で、艦これ未実装の親潮に由来する「おやしお」も練習潜水艦となってから呉配属となったため、今のところ横須賀潜水隊群に旧海軍由来の艦名を持った潜水艦は1隻もない。ただし横須賀配属の潜水艦救難母艦「ちよだ」が旧海軍の水上機母艦「千代田」の名を受け継いでいる(艦名の由来となった千代田城は江戸城の古名)。