フレデリカ・グリーンヒル(Frederica Greenhill)とは、田中芳樹原作の小説「銀河英雄伝説」の自由惑星同盟サイドの登場人物。
人物像
同盟軍の重鎮、宇宙艦隊総参謀長ドワイト・グリーンヒル大将の娘で、ヤン・ウェンリーの副官。
ヤン艦隊の主要メンバーが揃って認める程の驚異的な記憶力と情報・事務処理能力を有しており、「コンピューターのまたいとこ」と言われる。
ヤンの立てた作戦を具体的な計算と処理によって裏付ける事も多い。
逆に主婦としての能力は評価されていない。
特に料理の腕前は、サンドイッチ、ハンバーガー、クレープとはさむものだけは得意らしいが、重な食材が無駄になるから料理はなるべくしないで欲しいと補給担当のキャゼルヌに思われる程である。
非常識人の多いイゼルローン幹部の中では常識家であるが、ヤンに対する恋愛感情は相当なものであり、ヤンの怠惰な面すら愛していた。
表面上は温和だが、目的遂行の為に努力を惜しまないという芯の強さを持っている。
略歴
宇宙暦774年2月19日生まれ(コミック版のデータより)。
14歳の時にエル・ファシルの脱出行に遭遇し、この時指揮を執っていた21歳のヤン「中尉」に一目惚れしており、その後少しでもヤンに近づくべく軍人を志望する。
794年に士官学校を次席卒業。
任官後統合作戦本部情報分析課に勤務していたが、796年、中尉の時に新設された第13艦隊の司令官であるヤン・ウェンリーの副官に就任する。
同年10月、大尉としてイゼルローン要塞に赴任。
のちにヤンと結婚。
容姿
ヘイゼル(淡い茶色或いは赤みがかった褐色)の瞳と金褐色の髪を持つ美しい若い女性と描写されており、アニメでもその描写に基づいたキャラクターで描かれている。