ノスリとは猛禽類の一種である。
概要
タカ目タカ科ノスリ属に類する鳥。
おもに西ヨーロッパ全域、南アフリカ、インド南部を中心に分布し、日本にも幾つかの亜種が生息もしくは渡り鳥として生息している。
大きさは50cm程度、翼長100cm~140cmで鳶と同じぐらい。
そのため「糞鳶(くそとび)」「馬糞鷹(まぐそだか)」という別名でも呼ばれる。
虫や小鳥などの小動物を餌とし、ときにモグラや地ネズミを狩ることがある。
この際に羽が地面に付きそうなほどすれすれの位置を滑空して獲物を追うため、野擦り(ノスリ)という名前が付いたとされている。
近年は環境破壊による生息域の狭小化により生息数を減らしており、一部の種は絶滅危惧もしくはすでに絶滅してしまった種もある。
因みに、近年になって猛禽類愛好家によって飼育される機会が増えたハリスホーク(Harris's Hawk)は、このノスリの仲間である(因みにハリスホークの和名を「モモアカノスリ」と言う)。鷹狩り用に飼育される他、ヨーロッパでは街灯に止まらせ、ハトなどの害鳥を追い払うのに用いる。