長さ9m程度、幅2.3mの中型バスをベースに、長さを10.5mと大型車並まで伸ばした車両。車体断面は中型バスと共通。見た目は車高が低い上に細長く見えることから「ウナギ」・「モヤシ」とも呼ばれる。
中型バスがベースのため車両価格が大型ワンステップバスと同程度と安く、日野・レインボーHR系を中心に全国各地のバス事業者で導入が急増、大ヒットした。
メインイラストは日産ディーゼルのスペースランナーJP。元々スペースランナーJPは中型車であるRM系のシャーシを延長したワンステップバスだが、このワンステップ車をベースにノンステップ車を用意した。
2002年には三菱ふそうも参入。ふそうの中型ロングはエアロミディMKワンステップをベースに10.5mへサイズアップしたもの。そのためエンジンが横置きではなく、縦置きになっている。2007年に製造が中止され、2008年から日産ディーゼルより先述のJP系のOEM供給を受ける形となった。
なおいすゞは中型ロングを自社で製造していない。しかし日野・いすゞのバス事業統合に伴って一時期、日野からレインボーHR10.5mのOEM供給を受け「エルガJ」として発売していた。
2016年現在はどのメーカーもこのサイズのバスを製造していない。