――焼き尽くせ、木々の巨人。『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!
概要
- ランク:B
- 種別:対軍宝具
ウィッカーマン。無数の細木の枝で構成された巨人が出現。巨人は火炎を身に纏い、対象に襲い掛かって強力な熱・火炎ダメージを与える。
宝具として出現した巨人の胴部の檻は空であり、そのため、巨人は神々への贄を求めて荒れ狂う(後述)。
これはルーンの奥義ではなく、炎熱を操る「ケルトの魔術師」として現界した光の御子に与えられた、ケルトのドルイドたちの宝具である。
全長十数メートルの燃え盛る巨体が暴れまわる様は、さながら巨大ロボットアクションか怪獣映画のよう。
『Fate/GrandOrder』劇中の最初のチュートリアル戦闘でアルトリアの『約束された勝利の剣』を見た後なら、その異質さと迫力はより際立ったものに見える事だろう。
『Fate/GrandOrder』での種別は「Buster」。効果は【敵全体に強力な攻撃&3ターン防御力ダウン&10ターン火傷付与】。防御低下と火傷の追加効果が地味に強力。
元ネタ
ウィッカーマンとは、『ガリア戦記』に記された、ドルイドの儀式において造られる“人型の檻”である。
木々の枝を用いて格子を作り、天を衝くような大きさにしていく。この檻の中に燃料となる藁や小枝を敷き詰め、さらに様々な作物、そして人間や家畜を閉じ込め、炎によって“神の供物”として捧げられることになる。苛烈な人身御供を以て、ドルイドたちは神への感謝と祈願を示すのである。
クー・フーリンのウィッカーマンが暴れ狂うのは、本来いるべき“檻の中の生贄”がいないためであり、ドルイドたちの祈りがウィッカーマンに「供物を摂り込み神へ捧げろ」と突き動かすからなのだろう。
他方、ドルイドたちが人身御供の儀式を推進したかについては、今なお論議が絶えず、何よりドルイドが口伝による伝承に拘った結果として、審議を定かにする史料に乏しいのが現状である。
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