灼き尽くす炎の檻
うぃっかーまん
我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───
倒壊するはウィッカー・マン! オラ、善悪問わず土に還りな───!
とっておきをくれてやる
焼き尽くせ木々の巨人。 『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!
- ランク:B
- 種別:対軍宝具
無数の細木の枝で構成された巨人が出現。巨人は火炎を身に纏い、対象に襲い掛かって強力な熱・火炎ダメージを与える。
宝具として出現した巨人の胴部の檻は空であり(厳密には人型の木人形が代わりに入っている)、そのため、巨人は神々への贄を求めて荒れ狂う(後述)。
これはルーンの奥義ではなく、炎熱を操る「ケルトの魔術師」として現界した光の御子に与えられた、ケルトのドルイドたちの宝具である。
全長十数メートルの燃え盛る巨体が暴れまわる様は、さながら巨大ロボットアクションか怪獣映画のよう。
劇中の最初のチュートリアル戦闘で『約束された勝利の剣』を見た後なら、その異質さと迫力はより際立ったものに見える事だろう。
2016年大晦日アニメ特番では、シャドウアーチャーへの必殺の一撃として腕だけを召喚して攻撃させるという芸当も披露。
さらに終盤ではセイバーオルタへ引導を渡すために真名を開放し、胸の檻の扉を開けてセイバーオルタをその中に放り込んでから丸焼きにするという、豪快かつえげつない宝具であることも判明した。
また詠唱も上記の新バージョンが披露された。
ゲーム上での性能
カードの種別はBusterで、効果は【敵全体に強力な攻撃&防御力ダウン(3T)&やけど付与(10T)<オーバーチャージでそれぞれの効果アップ>】。やけどは基本300で、チャージ増加毎の伸びも同様に300となる。
2つ目の強化クエストをクリアする事で【自身のBusterカードの性能アップ(3T)】が追加される。基礎威力の上昇に加えてダメージ前にバフが入るため、大きく火力が上がった。
また、「泉にて(EX)」の習得と光のコヤンスカヤの登場により3ターン継続する事のメリットが上がっており、徐々に火力を上げつつ宝具を連射性していくという極めて攻撃的な性能を発揮するようになった。
当初の演出は敵に向かって近づいて突進するだけという地味な演出だったが、モーション刷新に伴い、迫力のある大きさになって敵を思いっきり踏み潰すという派手なものになった。
ウィッカーマンとは、『ガリア戦記』に記された、ドルイドの儀式において造られる“人型の檻”である。
木々の枝を用いて格子を作り、天を衝くような大きさにしていく。この檻の中に燃料となる藁や小枝を敷き詰め、さらに様々な作物、そして人間や家畜を閉じ込め、炎によって“神の供物”として捧げられることになる。苛烈な人身御供を以て、ドルイドたちは神への感謝と祈願を示すのである。
クー・フーリンのウィッカーマンが暴れ狂うのは、本来いるべき“檻の中の生贄”がいないためであり、ドルイドたちの祈りがウィッカーマンに「供物を摂り込み神へ捧げろ」と突き動かすからなのだろう。
他方、ドルイドたちが人身御供の儀式を推進したかについては、今なお論議が絶えず、何よりドルイドが口伝による伝承に拘った結果として、真偽を定かにする史料に乏しいのが現状である。
ゲーム内演出では距離感が掴みづらく正確なサイズが不明瞭だったが、空の境界コラボCMで映像化された際に、そこらの高層ビル並みのサイズであることが発覚した。
FGO1周年記念のリアルイベント『FGO夏祭り2016 in 秋葉原』にて全長5mのウィッカーマンが作られ、話題となった。
また、その際にウィッカーマンの写真が海外に拡散され、何も知らない本場アイルランドを始めとした海外の人々の中には、「何で縁もゆかりもない極東の島国でドルイド信仰が…?」と大マジに考えてしまい、首を傾げる人も多かったらしい。
ちなみに、キャスニキはキャスタークラスのサーヴァントであるが故にセイレムにて絆ボーナスを受ける事が出来るが、何気にクトゥルフ神話絡みの章な上に、ウィッカーマン自体が無貌の神の化身とされる為、ますますキャスニキの素性に謎を深める事となった。