決定まで
2009年10月2日に、デンマークのコペンハーゲンで開かれた第121次IOC総会で決定。
対抗馬には東京、マドリード、シカゴの3都市が第一次選考を通過し共に決選投票に臨んだ。
2014年のFIFAワールドカップを既にブラジルが開催権を獲得していたことで、インフラ整備の課題がクリア出来ると見なされ、票を集めることに成功した。
またこの時落選したマドリード、東京は2020年開催回の選考に再挑戦し結果東京が2020年の開催権を得た。
概要
シドニーオリンピック以来16年ぶりの南半球開催となり、ブラジルのリオデジャネイロを中心とした数カ所の会場に別れて行われる。
また今大会から7人制ラグビー、ゴルフが種目に加わり野球、ソフトボール等5種目が外された。
問題点
開催権を得た当時はクリア出来ると思われていたインフラ整備であるが、実際決まった後は資金難により作業が全く進まず、開催から3年を切ってなお資金・スポンサー・会場建設工事が手つかずの部分が多く残されている事が問題視されている。
会場建設はなんとか目処が立ったものの、その他の整備はまだ十分とは言えない。
同様の問題が2年後の平昌オリンピックでも指摘されており、現状では2大会連続で開催が危ぶまれる状況となっている。
そして現地の治安の悪さと環境の悪化も大きな問題点としてあげられる。
治安の方は強盗だけでも日本の510倍という発生率な上、麻薬組織との銃撃戦も頻発するレベル。実際、現地入りした選手団が強盗の被害に遭ったり、ドイツのテレビクルーが、放送機材を積んだトラックを強奪されるなどの被害が報告されている。ブラジル政府は、大会期間中全土から軍や警察など約85000人を動員し警備に当たらせるとする一方、リオ州では財政難により警官や消防士への給与の支払いが滞り、これに反発した警官らがストライキを行ったほか、国際空港の到着ロビーに、「地獄へようこそ」と書かれた横断幕を掲げて座り込みをする異例の事態になっている。
環境面でも下水処理などが不十分なためセーリング会場であるグアナバラ湾の水質汚染は酷く、「スプーン3杯分の水でウイルス感染症にかかる」とすら言われている。(公害問題は2022年の北京冬季でも大気汚染が懸念されている)
これに加えて、ブラジル国内の政治もジルマ・ルセフ大統領の汚職疑惑で混乱しており、デモが多発しており、五輪の不安要素の解決を難しくしている。