概要
イタリア中部のペルージャ県ノルチャ付近を震源として発生したマグニチュード6.2の地震。
現地時間の深夜である3時36分に発生したため就寝中だった住民が多い時間帯だった。
ラツィオ州やマルケ州での被害が特に大きく、ラツィオ州の街アマトリーチェでは観光客が多いシーズンだったこともあり多数の死者が出た。
震度は6前後と国内外の大規模震災に比べれば決して大きな方とは言えなかったが、被災地は古い石造りの建物が多かったことが被害拡大に寄与してしまった。
歴史的建造物の保存問題やイタリアの財政難(この地域の建築物の耐震化はかなりコストがかかる構造だった)などで耐震工事が遅れていたことも重なり耐震対策は十分とは言えず、死者は290人と(震度がより大きかった熊本地震の4倍以上)津波などの被害がないにも関わらず大きなものになっている。
また数々の手抜き工事疑惑もこの震災を機として発覚、イタリア国内も紛糾している。
過去にムハンマド等への風刺で話題となったフランスの風刺新聞「シャルリー・エブド」がこの震災に乗じて死傷した被災者達を「ペンネ」「ラザニア」呼ばわりするという不謹慎絵を発表、イタリアのオルランド法相も激怒するという事件も発生した。
支援
イタリア国内では今回被害が大きかったアマトリーチェがパスタ料理「アマトリチャーナ」の由来でもあることから、「レストランでアマトリチャーナの売上から被災地に寄付する」活動が始まっている。
日本国内やアメリカ等、イタリア国外のイタリア料理店でもこの支援活動に参加するところもある。
また本田圭佑が急遽日本円にして約227万円の寄付を行った。
Apple社も寄付募集を行っている。