概要
地震によって引き起こされる災害のこと。大規模な震災を「大震災」という。地震による災害には、揺れそのものによる災害のほかに、津波、火災、土砂災害などが挙げられ、被害が同時多発的に起こる上、建築物の倒壊、道路の寸断などにより救援が困難になるケースも少なくない。特に兵庫県南部地震においては建物などの倒壊で救急車や消防車の到達が遅れることとなった。また、海で地震が発生した場合は、しばしば津波が被害をもたらす。明治三陸地震のように、揺れによる被害がほぼないにもかかわらず、津波が沿岸部を襲い大被害が出ること(津波地震)もある。ときに地球の裏側で起きた海底地震の余波が、津波となって襲い掛かることさえある。1960年のチリ地震の余波が、そのまま三陸沖に津波として襲い掛かったのは有名な話である。海で規模の大きい地震が発生すると津波を伴う場合がほとんどだが、震源があまりにも深いと津波は発生しにくい。