陸奥国・陸中国・陸前国の3国の総称であるが、現在は概ね青森県・岩手県・宮城県の3県(いずれも東北地方の太平洋に面した県)を指すことが多い。
太平洋に面する「三陸海岸」は、八戸から牡鹿半島に至る全長600km余の海岸であり、典型的なリアス式海岸である。
三陸地方の沖合(三陸沖)には日本海溝があるため、日本でも有数の地震多発地帯であり、たびたび大津波によって甚大な被害が発生する(三陸沖地震)。1896年の明治三陸地震津波、1933年の昭和三陸地震津波、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴う津波などはその好例である。
東日本大震災では特に甚大な被害を受けたことから、三陸海岸は「三陸復興国立公園」に指定されている。