概要
「みちのく」とは
律令国制度において明治時代に分割されるまで陸奥国に属していた現在の青森県・岩手県・宮城県・福島県・秋田県北東部(現在の鹿角市、小坂町)あたりが該当する。
国鉄時代には列車の愛称としても用いられたがこちらについては「みちのく(列車名)」を参照。
「みちのく」の由来
この地域は飛鳥時代後期の文武天皇(元明天皇の皇子、聖武天皇の父)期の701年(大宝元年)に制定された大宝律令によって「陸奥国(むつのくに)」と制定され奥州とも呼ばれた。陸奥国とは(制定当時の都だった藤原京やのちの平城京・平安京など)都から見て遠い国という意味の「道の奥」という意味で「みちのおく」から音変化して「みちのく」となったとされる。
明治時代~現在において
明治時代になり陸奥国は陸奥国・陸中国・陸前国・岩代国・磐城国に五分割し明治政府は陸奥国の読みを公的には「りくおうのくに」としたが世間には馴染まなかった。現在でも東北地方、中でも旧陸奥国エリアを指す言葉として「みちのく」が使用されている。
ちなみに同じ東北地方でも秋田県の大半や山形県は「出羽(羽州)」と呼ばれる地域であり東北地方全域を指す場合は本来奥州と羽州を合わせた「奥羽」となる(例:奥羽本線、奥羽山脈)のだがこちらも奥州と言われることがある。