概要
ギリシア神話に登場する魔物。 魔神テュポーンとエキドナの娘。
獅子と山羊と龍(あるいは蛇)の特徴が入り混じった姿をしており、口から火を吹く。
リュキア山と言う火山に根城を構え、付近の人畜に著しい損害を与え続けてたが、天馬ペガサスを操る勇者ベレロポーンによって鉛の塊を飲み込まされ、自身の火で溶けた鉛で臓腑を焼き尽くされて退治された。
元々はヒッタイト神話体系に措ける神獣だったが、時代が下ると共にモンスターとして認知されるようになった。又、中世ヨーロッパでは「毒婦」「悪辣な娼婦」の隠喩としても用いられた。
近年ではこの魔物の名から転化した「キメラ」の語が合成生物全般を指す表現として用いられる。