ミニ
みに
クラシック MINI
ミニ(MINI)はBMC(ブリティッシュモーターカンパニー)が生み一世を風靡した小型自動車である。ボディサイズは360cc時代の軽自動車とほぼ同じであり、全長は3mほどに過ぎない。モデル末期までデザインはほとんど変わらなかったので、そのレトロな雰囲気がバブル期の日本で人気を呼び、1980年代末以降はかなりの部分が日本向けに作られていた。
イギリス系メーカーを転々としつつ開発・販売が進められ、ブリティッシュ・レイランドを経て後期はローバーブランドで販売されていた。
後述のBMW製と区別するため、こちらは「クラシックミニ」あるいは「Mini(頭文字以外小文字)」と表記される。
BMW MINI
ローバー末期に「MINI」の権利はBMWが手に入れ、現在はBMWの傘下ブランドとなっている。BMWのMINI(モダンMINI)はクラシックMINIとデザインこそ似ているが、ボディサイズはかなり大きくなっている上、コンセプトからして全く異なる(クラシックMINIは実用的な大衆車であったが、BMW MINIはプレミアムな小型車という位置づけである)。
クラシックとは全く別物となったMINIだが、英国車としての伝統を守るために、基本的にイギリス国内の工場で生産されている(ただし、カントリーマン(クロスオーバー)はオーストリア製)。
前述のクラシックミニと区別するため、こちらは「BMWミニ」、「MINI(大文字)」、「ニューミニ」などと表記される。
ミニの代名詞的な存在がクーパーである。アニメではシティーハンター冴羽獠の愛車としても有名(槇村香の愛車はフィアット・パンダである)だが、あまりにも有名すぎる為、「ミニクーパー」という車種だと思っている人も多い。
実際にはクーパーとは、イギリスの自動車技術者ジョン・クーパーによりチューニング施されたミニのモデルラインナップのひとつである(日本車で言うとスカイラインGT-RやシビックTYPE-Rのようなモデル)
なお、シティーハンターの続編であるエンジェルハートの原作では冴羽獠はBMW製の新型ミニに乗っていたが、アニメ版ではクラシックのミニに乗っている。おそらくライセンスの問題であると思われるが真偽は不明である。