概説
大日本帝国海軍にて、「阿修羅」(悪夢)夕立と並び称される、綾波の称号である。これとは別に「黒豹」とも呼ばれる。
第三次ソロモン海戦において、川内・敷波・浦波と共に行動していた綾波は、川内の命令で島の裏を迂回するルートを取り索敵をしていたが戦艦2隻・駆逐艦4隻の6隻編成の米軍艦隊に遭遇してしまう。先に米艦隊を発見し遭遇した川内・敷波・浦波は砲撃を受け、早々に煙幕を張りながら一時撤退。迂回路を取っていてかつ島影で通信が取れなかった綾波は、タイミング悪くたった一隻で米軍艦隊に突っ込んでしまう。
しかし鬼神伝説はそこから開幕した。
まずは距離5000の位置から駆逐艦「プレストン」に砲撃を開始、そばにいた駆逐艦「ウォーク」を巻き込んで二隻を炎上させる。さらに集中砲火に晒され、燃料タンクと魚雷発射管を失うも、残った魚雷をウォークと駆逐艦「ベンハム」に一斉発射し、ウォークを撃沈・ベンハムも航行不能(翌日この雷撃が元で沈没)に追い込む。
だが奮戦虚しく集中砲火で撃沈寸前まで追い込まれる。これを受けて、一矢報いんとばかりに戦艦サウスダコタに向かって最期の砲撃を敢行。サウスダコタの電気回路にダメージを与え、副砲を機能不全に追い込む。
その後駆け付けた浦波によって、乗員の8割以上が生存し、全員の避難が終了したのを見守っていたかのように、ひと際大きな爆発を上げて沈没した。
なおこのときサウスダコタが受けた損傷は、直後に発生した戦艦霧島との対決に大きなハンデとなった。