概要
岩石を自在に操る魔法、石術の使い手で武器や道具をその場で作り出す能力を持つコーと呼ばれる種族出身のプレインズウォーカー。
故郷であるゼンディカー次元を思う気持ちは強く、時には次元を揺らがすほど怪物・エルドラージで危機に陥った際、師からあきらめて別の世界に行くように進められても戦い戦い続ける選択をするほどである。
対エルドラージにルーンの刻まれた縦長の八面体の石柱・面晶体をウギンと共に作り出し、オブ・ニクシリスの力を封印したとゼンディカーの歴史に深くかかわっている。
太古の時代、師匠であるソリン・マルコフと彼から紹介されたドラゴンのプレインズウォーカー・ウギンと共にエムラクール・ウラモグ・コジレックの3体のタイタンを封印した後、3人はエルドラージ復活の危機に瀕したら再び集うことを約束し、それらを封印した洞窟・ウギンの目で監視のため石の繭に眠りにつくのだった。
長い年月の末、3体のエルドラージは復活。しかしナヒリの姿はどこにもなかった・・・
ゲームでの性能
石術師、ナヒリ(統率者2014)
石術師、ナヒリ (3)(白)(白)
プレインズウォーカー — ナヒリ
[+2]:白の1/1のコー・兵士クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。あなたは、それにあなたがコントロールする装備品1つをつけてもよい。
[-2]:あなたは、あなたの手札か墓地にある装備品カードを1枚戦場に出してもよい。
[-10]:無色の《石鍛冶製の剣》という名前の装備品アーティファクト・トークンを1つ戦場に出す。それは破壊不能と「装備しているクリーチャーは+5/+5の修整を受けるとともに二段攻撃を持つ。」と装備(0)を持つ。
石術師、ナヒリは統率者として使用できる。
初期忠誠度3
統率者戦用セットで初登場。そのためか伝説のクリーチャーではないが統率者に指定可能である。
石術師という設定からか、装備品に関する能力を多数持つ。
統率者戦では「いずれかのプレイヤーが同一の統率者から21点以上の統率者ダメージを与えられている場合、そのプレイヤーはゲームに敗北する」というルールもあるので、他の伝説のクリーチャーを統率者してそれをサポートするのも手。
先駆ける者、ナヒリ(イニストラードを覆う影)
先駆ける者、ナヒリ (2)(赤)(白)
プレインズウォーカー — ナヒリ
[+2]:あなたはカードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。
[-2]:エンチャント1つかタップ状態のアーティファクト1つかタップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
[-8]:あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚かクリーチャー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それをあなたの手札に戻す。
初期忠誠度4
[+2]能力で手札を交換しながら[-2]能力で相手を牽制するコントロール系向き。
なお、モダンのようなカードプールの広いフォーマットで使用される場合、[-8]能力の使用を前提として一回のアタックで致命傷を与えられるクリーチャーを少数デッキに仕込まれるということもある。たとえばコイツ
背景ストーリーでの活躍
ネタバレ注意
- イニストラードを覆う影ブロック
イニストラードでアヴァシンが突如人々を襲いだした原因を作ったのは彼女だった。
厳密に言えば各所に尖った先端を持つ捻れた石柱を作り出しマナをゆがめてイニストラードに『あるモノ』を呼んだのが原因である。
なぜ彼女がこのような行動に至ったのかといえば因縁は千年前、封印が緩みエルドラージの落とし子たちがあふれ出てきた際、他2人(注)に呼びかけたのだがどちらも応じない。
そのころ、ソリンはアヴァシンそして幽閉のために作られた巨大な銀のオベリスク・獄庫を製造しており大きく消耗しており、またその完成した獄庫によって魔法による連絡がさえぎられてしまい事に気がつかずにいたのだった。
ゆえにプレインズウォークでイニストラードにやってきたナヒリであったが指図されることを嫌うソリンと交戦、アヴァシンの乱入もあって獄庫に閉じ込められてしまう。
その後、グリセルプラントの命を狙うリリアナ・ヴェスの策によって獄庫が破壊されたことによって彼女もまた脱出できたのだが、
時すでに遅くエルドラージのタイタン3体の封印はとかれ、故郷ゼンディカーは彼らによって蹂躪されていたのだった・・・
復讐を誓った彼女の策略でアヴァシンは暴走、やむ得なく創造主であるソリンの手によって命を絶たれるのを確かに感じた彼女はイニストラードに『あるモノ』を呼び寄せた。
・・・
永遠にして無限――この世界は我がもの
絶対の存在――全ては我がもの。
その始まり――我は全となる。
その存在――全てはエムラクール。
終末を。
終末を。
終末を。
彼女が呼んだもの、それはエルドラージ最後のタイタンエムラクール。
実はアヴァシンはこの次元への侵入者を防ぐ障壁となっており、これのイニストラードへの上陸を防いでいたものの、エムラクールの虚無の霊気によって狂気に支配されていたという真実が明らかになる。
しかしソリンの手によってアヴァシンは命を落としたためエムラクールは上陸、虚無の霊気で人・狼男・天使・そして吸血鬼を自分の血族へ次々と変質させていく。
さすがのソリンもこれまでの暗躍と蹂躙に激怒。親類たちを率いてナヒリ討伐に出撃する。吸血鬼とナヒリの狂信者と共にマルコフ荘園で激突、ソリンはナヒリを追い詰め、彼女へのとどめとして吸血を迫る・・・のだが、一瞬の隙をつき彼を石術で石の中に閉じ込めてしまう。
故郷を滅ぶ様をただ眺めているしかできなくなったソリンに別れを告げ彼女はイニストラードを去っていた。
復讐をとげた彼女はどこに向かうのか・・・