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MiG-3の編集履歴

2016-09-25 18:59:11 バージョン

MiG-3

みーぐとりー

第二次世界大戦時にミコヤン・グレヴィッチ設計局で開発された戦闘機

MiG-3の誕生

MiG-3はミコヤン・グレヴィッチ設計局で開発された戦闘機で、MiG-1の改良型である。

MiG-1はスピードこそ速いものの、操縦し難い、機体強度が不足、火力が弱い、失速しやすい、航続距離が短いなどの欠点を持ち、100機で生産が打ち切られた。

MiG-3ではそれの改善を目的としており、1940年11月20日に制式化され、生産を開始した。


MiG-3の特徴

エンジンは1段2速スーパーチャージャー付きのミクーリンAM-35Aとし、搭載位置を前にずらし縦方向の安定性を高めた。操縦席の後に燃料タンクを増設し、風防を開放型から密閉型に戻した。主翼は外翼の上反角を強め、前縁に隙間翼を追加した。

高高度での性能に優れ、試作機は高度7,000mで最高速度655km/hを記録し、就役当時の戦闘機としては最速の部類だった。

反面、低高度では性能が低下し、相変わらず旋回性能や安定性などは劣っていた。武装はMiG-1と同じままで前線では不評だった。


性能諸元

全長8.25m
翼幅10.20m
空虚重量2,699kg
エンジンミクーリンAM-35A 液冷V型12気筒×1
最大出力1,350馬力
最高速度640km/h
航続距離820km
実用上昇限度12,000m
上昇率667m/min
乗員1
武装UBS 12.7mm機銃×1、ShKAS 7.62mm機銃×2、100kg爆弾×2(RS-82ロケット弾×6)

実戦参加

東部戦線の航空戦は地上攻撃機の援護に終始し、MiG-3が苦手とする低空域での作戦展開が殆どだった。このため、同時期に就役したYak-1LaGG-3に主力戦闘機の座を奪われた。

1942年、AM-35エンジンが生産終了。後継のAM-38は全生産をIl-2用に充てる事となり、MiG-3の生産も終了した。3,000機程度の生産に終わり、後継機は作られなかった。


その後

戦闘機としての役目を終えた後も、高高度性能と高速を活かし戦術偵察機として使用された。


関連タグ

独ソ戦 大祖国戦争 レシプロ戦闘機 戦闘機 MiG

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