日本の天皇とその一族である皇族の総称。その中でも天皇及び皇太子の家族は「内廷」と呼ばれる。またその他の皇族は「宮家」として一家を築いている。現在の宮家は5つある。
概要
他国の王室と違って、王朝という一族の区別がなく、天皇と皇族には姓もない(宮号は姓ではない)。皇族が皇族の身分から外れる時には新たに姓が与えられる。皇室はマスメディアなどで「天皇家」とも誤って呼ばれるが、「天皇家」の名で皇室の中の内廷を指すこともある。
そもそも、「○○家」という様に呼ばれる家の持つ姓は、皇室より与えられるものであって、与える側の皇室は上述の通り、王朝交代がなかったために姓・苗字がないのである。故に「天皇家」という家は存在しない。
また日本における皇室の存在を制度とみなした言葉に「天皇制」があり、これは近代になって共産主義者が「国体」に対抗して新しく造った言葉である。皇室を否定することを前提としたこの言葉は戦後に広まり、現代では共産主義とは関係なくマスメディア等、一般でも使用されているが、そもそも制度ではないため実態が存在しない。
皇統は初代神武天皇から続いており、その中でも江戸時代にあった閑院宮家の御血統を引くものである。
誤解
よく誤解されることが多いが、天皇になることや皇族に入ることは権利ではなく“義務”であり、天皇や皇族の人間には、一般国民に保障されている人権が殆ど存在していない。
具体的に言えば“旅行の自由”・“住居移転の自由”・“職業選択の自由”・“宗教の自由”は無く、また“学問の自由”・“表現の自由”・“結婚の自由”も著しく制限されてしまい、非常にがんじがらめな不自由極まりない生活を強いられることとなる。
天皇になることや皇族に入ることは、いわば出家することと同じであり、天皇になることや皇族に入ることで何か利権が得られるようなことを言う人間は、天皇や皇族について何も理解しておらず、全くの無知であることを証明していることになる。
関連項目
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