ストーリー
プライド・ランドの新たな王となったシンバと妻のナラとの間に誕生した王女のキアラは、かつて策略を用いてプライド・ランドを支配した悪のライオン、スカーの息子であり跡取りのコブと仲良くなる。
しかしそれは、アウト・ランドへ追放されたスカー派のライオンたちによるプライド・ランド乗っ取りの企みだった。
登場キャラクター
キアラ
シンバとナラの間に生まれた娘。(家系図ではムファサとサラビとサラフィナの孫娘で、スカーの姪孫、アハディとウルのひ孫に当たる。)
当初、ティモンたちは坊やだと勘違いしており、女の子だと知った途端に驚きの余り失神した。
幼少期の父同様、おてんばで活発、好奇心旺盛であり、父親のシンバをハラハラさせる。母親のナラは比較的冷静にかつ寛大に見守っている。
ある日、アウトランドでコブというオスライオンに会い、友達になる。
しかし、プライド・ランドのライオン達とアウトランドのライオン達は犬猿の仲だったので引き離されたが大人になって再会し、コブと恋に落ち、共にライオン同士の争いを止めさせるべく尽力する。
最後はコブと結ばれ、晴れて夫婦となる。
コブ
ジラの息子(第三子の次男)。三兄弟の末子でヌカとビタニの異父弟。
シンバがプライド・ランドに帰還直前に誕生した。
父親はスカーではなく別のオスライオンだが、スカーに実子がいなかったため跡取りに指名された。(しかし長男で実子のヌカがいるがヌカが間抜けだったので見限りコブが跡取りに指名されたと思われる。)。
スカー死亡後、一族と共にアウトランドへ追放される。
幼少時は可愛い子どもらしい側面も見せていたが、母親のジラによって、シンバを憎むように教育され「いつかお前は王になる。」と言い聞かせられ育つ。
自分に興味を持ったキアラを利用して父親であるシンバに近づき殺害しようとしていたが、キアラと交流を重ねる内に復讐に疑問を感じるようになる。
母親のジラの死後、プライド・ランドに帰って、晴れてキアラと結ばれ結婚し夫になった。
敵(コブの親族)
ジラ
アウトランドのメスライオンを束ねるリーダー。ヌカ、ビタニ、コブの母親。
スカーの妻であり、ムファサの義理の妹、シンバの義理の叔母、キアラの義理の大叔母にあたる。スカーが生きていた頃はプライド・ランドのメスライオンの頂点に君臨していたが、夫の死亡後、一族でアウトランドへ追放された為、シンバを激しく憎む。
コブをスカーの跡取りとして育て上げてプライド・ランドへ舞い戻り、再び栄光を取り戻す事を夢見ている。
復讐と憎しみに駆られており、その邪魔をするなら実子でも容赦しない冷酷な性格。
しかしヌカが死んだ際には、我が子を想う愛情深い母親らしい一面が垣間見えた。
ヌカが死んだのはコブのせいだとし、コブの顔を殴って、スカーと同じ左目に傷を付けた張本人。
その後群れを率いて、義理の甥であるシンバと対戦するが、キアラとコブに阻まれる。
キアラの言葉に心を揺さぶられ改心し、娘や仲間達がシンバ側についても亡き夫の恨みを晴らそうと一人でシンバに立ち向かうがキアラに動きを止めに入られる。
キアラとの戦いの際に崖に転落し、濁流に落ちそうになり、キアラが助けようと手を差し伸べるが、その手を取ろうとせず振り払い続け、最後は川に転落し、濁流に飲まれ溺死する。
ヌカ
ジラの息子(第一子の長男)。三兄弟の長子でビタニとコブの兄。(コブの場合は異父兄。)
たてがみが縮れて体格も痩せている為、やや貧相なオスライオン。
年下でなおかつ実の息子でもないのに、スカーの跡取りとして期待され大切に育てられている弟のコブを快く思っておらずコブの事を母親のいない所では「シロアリ小僧」と陰口を叩いている。
間抜けで要領が悪い面はあるが、負の感情に駆られている母親を一途に愛して、付いていく。
弟に向いている母親の視線を自分に少しでも向けようと必死になっており、観ているこちらが胸が痛くなるキャラクターである。
ある意味スカーに一番よく似ているのはヌカだったのかもしれない。
母親に少しでも良い所を見せて、褒められようと頑張る。
しかし、無茶をして従兄のシンバを捕らえようとするも、失敗。足を滑らせた上に丸太が頭部を直撃し、死亡する。
ビタニ
ジラの娘(第二子の長女)。三兄弟の真ん中でヌカの妹でコブの姉(異父姉)。
コブや従姪のキアラとは同年齢と思われる。
ちなみに幼少時がめちゃくちゃ可愛い。
兄や弟と同様に、シンバへの憎しみと復讐心を母親のジラによって幼少時から植え付けられており、その教育の影響で弟のコブが王になる事を望んでいた。
自ら母の右腕となって、シンバを狙う。
間抜けな兄のヌカと違いしっかり者であり、罠や偵察を積極的に行い、ナラとも互角に渡り合う程の戦闘力を持つ。
しかし最後はキアラの言葉に心を揺さぶられ、改心する。
これまで忠実だった母親に初めて反論をして自分の意思で「もう戦いはたくさんだ。」と言い、シンバ側(弟のコブ側)についた。
その後はコブや仲間と一緒にプライド・ランドに帰り、弟の晴れ姿を見届け、共に群れで暮らす。
前作の主要人物・仲間・その他
シンバ
先代の王、ムファサとサラビの息子で現プライド・ランドの王。
キアラの父親であり、前作の主人公。
幼少期にプライド・ランドから逃げ出すが、立派に成長してから帰還。
叔父のスカーと対決し、勝利した後、見事王となり、幼なじみのナラと結婚し、キアラを授かる。
心配性で過保護な父親。又、独身の頃の一人称は「僕」と「俺」だが、キアラの誕生としての一人称は「私」になった。
声も成長しているが、決して年寄りという訳ではない。
ナラ
サラフィナの娘。キアラの母親で、シンバの幼なじみにして妻。冷静かつ慎み深い王妃として、シンバを支え、キアラとコブの恋を優しく見守る。
ラフィキ
プライド・ランドのご意見番であるまじない師のヒヒ。折りにつけ、亡き王ムファサの霊と対話して助言を仰いでいる。
ティモン・プンバァ
シンバの親友かつ育ての親のミーアキャットとイボイノシシ。
キアラのお目付役をシンバから頼まれているが、見つからないように尾行しているはずがすぐに発見されてしまったり、しょっちゅう見失ったりと、ドジも多い。
ザズー
かつて、シンバの教育係をしていたサイチョウ。今作はかつてムファサにしていたように、シンバの執事を勤めている。おしゃべりな性格は未だに健在。
故人キャラクター(シンバの夢の中で登場)
ムファサ
アハディとウルの長男であるアフリカライオン。プライド・ランドの先代の王。
シンバの父親でキアラの祖父。シンバが子どもの頃、スカーの策略によって命を奪われた。
空の星となり、王となった息子のシンバを見守っている。
スカー
アハディとウルの次男であるバーバリライオン。本名は「タカ」。
ムファサの実弟で、シンバの叔父でありキアラの大叔父。ジラの夫でヌカ、ビタニ、コブの父親。
(コブの場合は養父。)
過去に自らが王となるべく、実兄のムファサを殺し、シンバをプライド・ランドから追いやった。
一度は王国を乗っ取ることに成功し、コブを跡取りとして育てるも、戻ってきたシンバとの戦いに敗れ、同盟を組んでいたハイエナたちに殺されるという破滅の道をたどった。
シンバの夢の中では、シルエットの姿で大笑いし甥であるシンバはヌーの暴走で崖をあがくムファサを助けるが、シンバの足を握り締めて、ムファサを付き落とす。その後、シルエットの姿であるスカーがコブの姿に変化し、シンバを付き落として殺害されるという悪夢である。