概要
アメリカ合衆国の西部に位置する州の一つで、州都はソルトレイクシティ。
19世紀にアメリカで発祥したキリスト教系の宗教である末日聖徒イエス・キリスト教会(通称:モルモン教)の信徒によって開かれた州であり、政治や法律もそれが影響している面がある。
地名はこの地に住むインディアン部族であるユテ族に因んでおり、ユテ族には『山の民』という意味があって、その意味の通り多くの山々に囲まれている。
また、州の大きな自然的特徴に、ロッキー山脈、グレートベースン、コロラド高原の3つの地域があり、砂丘のある乾燥した砂漠から、松の森林に覆われた山岳部のバレーまで幅広い多様な地形がある。
日本との関係
アメリカの州の中でも日本と関係が深い地域であり、かつて1869年に岩倉具視を団長とする使節団(岩倉使節団)が訪れたことでも知られる。
親日・知日家として有名なカリフォルニア州の弁護士であるケント・ギルバート氏の育った州でもあり、ケント氏によれば、アメリカの州の中で唯一イギリス系が多数派の地域なのだという。
また、第二次世界大戦において、アメリカで行われた日系人の強制収容に唯一反対した州でもあり、戦後にも多くの日系人を受け容れてきたため、現在でも日系人の割合が比較的高い州の一つでもある。