ロックンロール
ろっくんろーる
ロックンロール
1950年代にR&Bから派生した、アメリカの音楽のスタイルの一つ。
DJ、アラン・フリードが命名。空気を震わすようなインパクトある曲調から『rock(揺らす)・roll(転がす)』と呼ばれ、聴きながら踊るためのダンス・ミュージックであった。
スラングにおいてはSEXになぞらえた18禁用語にもなっている他、『バカ騒ぎ』『ダンス』を意味していた時代もあった。元となった黒人音楽に由来する、熱狂と肉体性が特徴。
3つのコードを規則的に繰り返すコード進行を基本とする。
キーがC(ド)の曲であれば、C(ドミソ)、4度上のF(ファラド)、5度上のG(ソシレ)の3つの和音を、1小節ずつCFCC/FFCC/GFCGと12小節繰り返す。
リズムはジャズやブルースのようなシャッフルビートではなく、ストレートな8ビートになっている。
ロックンロールは1960年代以降様々な派生ジャンルを生み、これらをひっくるめた呼称としては『ロック』や『ロックミュージック』と称され、通常『ロックンロール』と言う時は1950年代の古典的なものを指すが、総称名として『ロックンロール』を使う事もある。
ロック音楽
ロックンロールから派生したロック音楽(ロックミュージック)は、一般的にはボーカルとギター・ベース・ドラムのロックバンド構成によって演奏されるポピュラー音楽を指す。歌のある曲が大部分で、通常4分の4拍子でヴァース‐コーラス形式をとる。
現在は極端に多様化し、共通した音楽的特徴を定義づけることが困難である。
形容詞的としてのロック
「ロックな~」と形容詞として用いられる事があるが、これは一般人が考えるステレオタイプなロックンローラー像による。
- 人目を気にしたり、常識に囚われたりして自由に生きられない事を嫌う。ド派手なメイクやファッションで公の場に現れたりする。
- 今が全て、将来の心配をしたりするのはダサイと思っているので、酒やドラッグ、セックス、スピード等に耽溺し、刹那的人生を送る。生き急ぐ。
- 官憲や教師、番組プロデューサーなど権威ある者に反抗的。歌番組で指図された曲を演奏せず、放送禁止用語を連発して出入り禁止になったりする。
- 音楽制作に必死なせいで現場がギスギスし、一般人から見ると些細な理由でバンド解散。
- 口より先に手が出る。
など破滅型を思わせるものが多い。
ロックンローラーでなくとも、上記のような生活を送る人を「最高にロックな人間」などと揶揄する事が多い。
日本ではXJAPAN(特にYOSHIKI)が挙げられがちだが、海外のロックンローラー達に比べれば何のこともない。興味のある方はレッドツェッペリンやザ・フーなどの経歴を調べてみるのもよいだろう。