概要
すかいらーくが経営する洋食ファミリーレストランである。
現在では社名を冠する「すかいらーく」の店舗が全て消滅したため、すかいらーくの各事業子会社が経営するファミレスの中では中心的な位置付けである。すかいらーくの他の業態としては、中華の「バーミヤン」、和食の「夢庵」、イタリアンの「グラッチェガーデンズ」等がある。
元々すかいらーくとガストは似たようなコンセプト(洋食)であった中で、1980年代後半のバブル崩壊に伴う低価格の実験店舗としてガストが作られた、という経緯がある。現在では当たり前のように採用されているがホールの呼び出しベル、セルフサービスのドリンクバーなどをいち早く採用しており結果、低価格の実験は成功といえ、当時高級志向であったすかいらーくの多くがガストへとシフト転換を行っていった。ロープライスであるため「ガスト現象」という言葉も生まれ一時のブームを巻き起こしたがセルフサービスが徒となり客足が遠退いた時期も存在する。「ガストビジョン」と呼ばれる大型のテレビ画面を店内に導入していたのも特徴だったが、最近では撤去されている店舗も増えている。その後2001年にはファミリーレストラン初の全都道府県出店(現在では唯一でもあるが、バーミヤンも全都道府県に出店していた時期が存在する)を成し遂げ、2003年には唯一1000店舗を突破したファミリーレストランとなっている。
ロゴは数回変更されているがいずれも赤基調であり、初期の店舗は「GUSTO」とアルファベット表記、その後「レストランSKYLARKガスト」の派手なデザインを経て、最近の店舗は「Cafēレストラン ガスト」の表記となり、ロゴも店内の雰囲気もカフェ寄りの落ち着いたものになった。また、和食主体の「おはしCafē ガスト」や通常のガストでは殆ど取り扱わないステーキをメインにした「ステーキガスト」といった派生業態も登場している。