アークシステムワークス(ArcSystemWorks)とは、対戦型格闘ゲームの制作で有名なゲームメーカーである。
概要
1990年開業のゲーム制作会社。
『ギルティギア』シリーズ、『ブレイブルー』シリーズなど、複雑かつ独自のゲームシステムの開発に定評のある格ゲー業界の風雲児ともいうべき会社(『ブレイブルー』は、まだ敷居は低い方だが)。
その一方で、『探偵神宮司三郎』シリーズや、モバイルゲームの開発など幅広い活動枠をもつ。
歴史
1995年に『EXECTOR』を制作、その後は育成シミュレーションゲームなどを制作するもやや低迷が続く。その後、1998年に自社の代表作となる『ギルティギア』を発表し、閉塞感の漂う当時の格ゲー業界に一大旋風を巻き起こした。ここから、一気に躍進を遂げ、2000年にアーケード機向けとして『ギルティギアX』を発表し、その後シリーズを重ね、全国のゲームセンターを席巻していくこととなる。
この間にも多数のアクションゲームをはじめ、もう一つの長期シリーズである『探偵神宮司三郎』シリーズを手掛けるなと、他ジャンルへの開発も怠ってはいない。
そして2008年に『ブレイブルー』を発表して再び旋風を巻き起こし、現在も多くのゲームファンから支持されている。
総評
SFや幻想、サイバーパンクなど、荒唐無稽な世界感を中心とするゲームが多く、その一方でリアリティやバラエティ色の強いものも手掛けるなど、何かしらのジャンルに束縛されることはない様子。
『職人集団』、『チャレンジを恐れない』などをモットーする挑戦的な社風を持つ。そしてそれにたがわず、つねに新しい分野を開拓しており、『ギルティギア』で培われた格ゲー開発の腕から、今や業界の顔のひとつともなっている。
ただ、同時にぶっこわれた性能・システムについても定評があり、特に格ゲーにおいては、コンボ主体の作品が多いゆえに永パ(一定の技の繰り返しで、相手が負けるまで攻撃できるコンボ。ループとも呼ばれる)に代表されるようなハメコン(ハメコンボ)が作品ごとにプレイヤーたちによって開発され、格ゲー初心者が上級者の無惨に食われるという現象を各地で多発させている。そうでなくとも、キャラクター性能の強弱調整で特定のキャラクターだけがぐんぐん弱くなるやその真逆の調整という、なんとも評し難い調整が頻発する。
また、ストーリーモードの脚本でも、「いつまで続くんだろう…」という先行きの見えないストーリー性ゆえに、『ギルティギア』はゲーム内の歴史がほぼ停止状態という事故を起こしているものもある。なお『ブレイブルー』は構想自体は「最後まで練っている」明言している。
良しに付け、悪きに付けても、この会社はゲーム業界の台風の目として躍進し続けていくのだろう。
制作ゲーム
◎格闘ゲーム
《技術提供》
その他のジャンル
- 探偵神宮司三郎シリーズ
- おきらくシリーズ
- ウィザーズハーモニーシリーズ