概要
鬼殺隊に入隊するための“育手”として、炭治郎を育て上げた、師匠。年齢不詳。“全集中の呼吸”として炭治郎に水の呼吸(詳細は「竈門炭治郎」の欄を参照)を教えた。常に天狗の面を付けている。
人物
天狗の面をいつ何時も外す事は無い、老人。現在は鬼殺隊を引退しているが、その現役時代から、同じ面を身に付けていた。丸腰でも剣を持った炭治郎に勝る強さを持つ。鱗滝が住む狭霧山は、炭治郎ら鱗滝の弟子たちにとって、第二の故郷となる。
炭治郎と同じく鼻が利き、人の感情などを理解することができる。厳しい物言いが目立つが、その本心は相手を思ってのための言動である。
冨岡義勇からの推薦文により炭治郎の元に向かうが、思いやりがあまりにも強く、鬼にさえも同情心を持つ炭治郎の優しい匂いを嗅ぎ取り、止めを刺すことができない炭治郎を鬼殺隊入隊は無理だと判断する。また、「もし禰豆子が食人行動をした際にはどうするか」と尋ねるが、即座に答えることができなかった炭治郎の頬を張り、覚悟の甘さと判断の遅さを叱りつけた。
修行は厳しく炭治郎が死を覚えるほどのものであり、上達具合によって罠の難易度が上昇する。剣士として命とも言える刀の大切さを説き、「刀を折った場合はお前の骨を折る」と低めに脅す。修行開始から一年後、自分の教えを昇華できているか確かめるため、“最終選別”に行くための条件として、背丈よりも高い岩を切ることを命じ、指導を放棄した。
と言うのも、上記のような条件を指定したのには深い理由がある。
鱗滝は“最終選別”において、自らに対し非常に恨みを抱えた鬼に十三人もの弟子を喰われており、その中には炭治郎よりも前に弟子としていた錆兎や真菰も含まれていた。そのため、もう子供が死ぬのを見たくないと思い、炭治郎に無理難題を突き付け、“最終選別”を諦めさせようとしたのである。厳しい言動は弟子を思った優しさのためであった。
岩を切ることに成功した炭治郎が“最終選別”に向かうことを許可し、禰豆子とともにその帰りを待つこととした。