陳宮
ちんきゅう
陳宮とは三国志時代の人物、字は『公台』
概要
袂を分かつ原因は未だ明らかにはなっていないが、演義では「呂伯奢の家の者を曹操がすべて殺した事の人間性から、曹操の元を去った」とされる。そして曹操の陶謙攻めに乗じ、呂布を奉じて曹操に対し反乱。
以降呂布の軍師として様々な献策をするが、必ずしも用いられたとはかぎらず、それどころか呂布に対しても反乱を企てたとして疎まれた。結局呂布は滅亡。陳宮も捕らえられ、その才能を惜しむ曹操に降ることをよしとしなかった彼もまた198年の刑場の露と消えた。
上述の通り曹操に対する反乱の動機が不明であるなど(ゆえに演義を含む創作作品では様々な解釈がされている)、人物や実績に対する評価はまちまちではあるが、死に際して曹操がその才を惜しんだことは正史にもあるので、軍師としての能力は優秀であったというのが定説である。
なお呂布に疎まれた理由についてだが、史実にて呂布の部下・郝萌が反乱を起こした際、捕らえられた部下の曹性が首謀者に陳宮の名を出した頃から、呂布は陳宮の献策を無視し始めている。そして下邳の戦いの頃には陳宮の意見はほとんど通らないほどに関係が悪化してしまった。
創作作品において
横山三国志
CV:鈴置洋孝
おおむね演義作品での展開通り。底本である吉川英治版では最後に曹操と論戦を交わすが丸々カットされ、最初の登場時と再登場時で顔が完全に変わっており、漫画版では最後は呂布とまとめて斬られたようであるが(描写としては判然としないが)、アニメ版では、攻めこんできた曹操自らに斬られる最期を遂げる。
蒼天航路
そのギョロ目が特徴的。呂布を選んで反乱を企てたまでのあたりは前述の通りだが、人間関係はむしろ良好。呂布が唯一信頼していた人物であり、陳宮が裏切った味方に捕らえられた際に絶叫した場面は名シーンである。
DRAGONSISTER
(左から1番目)
「人並み外れた能力を持つ英傑が女として生まれる」呪いが蔓延した世界で、なぜか正史・演義通り男に生まれた人物。当初は董卓陣営の軍師その2として登場。董卓(美女好きな女武者)や李儒(暗めの女軍師)から信頼され、呂布(好戦的な少女武者)とは自宅にお邪魔して贈答品をチェックする仲。董卓の没後は呂布の軍師となり、彼女からは重臣通りこして相棒扱いされる(呂布に言わせると、奪った城は自分と陳宮のもの)。そんな呂布を天下人に押し上げようと画策する。