DMM.comにて配信中のブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士
どちらも織田信長の刀であったことを明言している。
へし切長谷部は、天正3年(1575年)に中国攻めの献策を賞して陪臣の小寺孝隆(黒田官兵衛)に下賜されたとされる。以降は黒田家に伝来する。命名し下賜した信長に対しては皮肉な口調であり、複雑な感情を抱いている様子がある。下賜された先の黒田家のことは胸中では大事に想っているが普段は語らず、今の主である審神者を一番とし忠誠心が厚い。
不動行光は、直臣の森蘭丸に下賜された。蘭丸は天正5年(1577年)5月頃より小姓として召し抱えられたため、下賜されたのはそれ以降と見られる。本能寺の変にて蘭丸所持で焼身となる。後に再刃され、小笠原家に伝来する。信長に最も愛された刀であることを誇っているが、愛された分を主に返せなかったと言い深い後悔を引きずっている。審神者に対しては関心が薄く、言動から主と認めていない節がある。
両者は衣装の色合いが似ており、対照的な過去と現在を持つ。刀帳でも隣り合わせ。
両者を同じ部隊にして本能寺に出陣すると回想『悲しみと、なぐさめ』が発生する。
不動行光はある場面で信長が好んだ敦盛を口にするのだが、回想でへし切長谷部はその敦盛になぞらえて諸行無常を説いている。不動行光も彼の意を汲み取った様子が見られる。
彼ら刀剣にとっての「悲しみ」と「なぐさめ」とは何か、見た人によって解釈が多様な内容となっている。
舞台「刀剣乱舞 虚伝燃ゆる本能寺」に於いては2人は絡みが多い。何度も衝突を繰り返す険悪な仲であったが、終盤の時間遡行軍との戦いでは織田の刀たちで共闘し、物語が終結する頃には和やかに並んで内番をするようになる。