概要
変成の前後で物質の量は変わらないという、錬金術の基本原則の事。
錬金術(alchemy)から発展した化学(chemistry)で言う所の「質量保存の法則」である。
(物理の「エネルギー保存の法則」にも通ずるところはあるが。)
本来は商業における物々交換の原則であり、ハンムラビ法典などにある「同害報復」の原則もこれに当たる。
ただし、価値は絶対的なものではないため、傍目から見ると
等価交換になっているか不明な場合もある。
イラストとしては、
『鋼の錬金術師』のパロディなども見られる。
現実世界における等価交換
『鋼の錬金術師』作者である荒川弘のエッセイ漫画『百姓貴族』にて、「親父殿(作中に度々登場する、作者の父親)が大事故寸前の危険な自動車運転をした際、先程まで元気だった牛が1頭突然死した」「交通事故の後遺症(前述の話とは別の部分で事故に遭った際のもの)で親父殿が危険な状態になったが、牛が1頭死んだとともに親父殿も回復した」という話が出ている。
人命と引き換えに家畜が息絶えたという、何とも言えぬ実例である。
荒川弘「うちの牛60頭くらいいるから、あと60回死なないぞあの親父…。」
関連イラスト
文字通りの等価交換