蒼(デート・ア・ライブ)
つぁん
「本当にありがとう。お陰で、私は、また強くなれる」
概要
蒼と書いてツァンと読む。
デート・ア・ライブのスピンオフ作品『デート・ア・バレット』に登場する準精霊の少女の1人。
お団子頭と青色の中華服風の霊装<極死霊装・一五番(ブライニクル)>を纏った中華系キャラクターの少女で、戦うことに目的意識を見出す準精霊たちの間では“100人屠った強者”として有名で、その戦闘スタイルから“粉微塵(ビスケットスマッシュ)”の異名を持つ。
自身よりも強い強者との戦いに喜びを見出す典型的なバトルマニアで、ちまちました策謀を張り巡らせて相手を屠る事よりも、正々堂々と正面から相手を叩き潰す事を好む武人だが、エンプティから“ゴリラみたい”と言われた時は「……あと、ゴリラではない」と小さく呟き、そのように評価される事を気にしている素振りを見せるなど、年相応の少女らしい一面を覗かせる事もある。
今までは生まれ持った自身の強大な“力”のみで相手に圧勝して来たが、参加した“第一〇霊属”の支配者・“人形遣い(ドールマスター)”の主催するバトルロワイアルにおいて初めて狂三(の姿をした何者か)との戦いを通じて初めて先の見えない死合が出来た事で彼女を(一方的に)ライバル視し、彼女との全力勝負を何よりも望むようになった。
狂三との対決の最中、“人形遣い(ドールマスター)”の横槍を受け、気絶している間に勝敗が付かないままゲームが終了してしまった為、狂三との協議の結果勝負はお預けという事に成り、彼女と再戦の約束を取り付ける(もちろん、暑苦しい体育会系を苦手とする狂三は約束なんぞ守る気は毛頭ない)と元いた自身の霊属へと帰っていった…。
彼女の発顕する無銘天使は巨大なハルバートとハンマーが組み合わさった形状をした<天星狼(ライブラス)>。
これに打ち据えられた者は分子レベルで破壊され、彼女の異名通り一瞬にして粉微塵に粉砕されてしまう。また、投擲用の武器としても用いる事が出来るほか、五感が強化される(どんな小さな物音をも聞き逃さない聴覚や、犬並みの嗅覚)という特殊が付属される。これにより物語の終盤で三狂とエンプティの秘密に唯一感づく事が出来た。
また、霊装<極死霊装・一五番>は破壊されるとその破片が超低温の冷気を発するらしく、三狂に霊装が破壊されるために冷気を撒き散らして三狂を始め、周囲のものを一瞬で凍結させていた。
佐賀繰唯(さがくれゆい)
一つ結びした髪型とくの一のような霊装<隠形霊装・三四番(イズナ)>を纏った準精霊の少女。
“第一〇霊属”の支配者・“人形遣い(ドールマスター)”主催のバトルロワイアルの参加者の1人だが、その実態は本その見た目通りの役職を担う生粋の忍びの者で、バトルロワイアルに参加しているのも、自身が仕えている“姫(我儘な性格らしい)”と呼んでいる“第一〇霊属”の支配者とは別霊属の支配者(ドミニオン)の命により、各霊属の支配者たちの会合にも姿を全く見せない(一応、代表者として彼女の最もお気に入りデザインの天使の姿をした人形が彼女の代表として送り込まれている模様) “人形遣い”の情報を得るためにやって来たというのが真相である。なお、大多数の準精霊たちと同じく、隣界へ来た際に以前の記憶の殆どが失われているようだが、我儘とはいえ主に尽くすことを第一に考える真面目な性格の持ち主。
ゲームが開始された後、最悪のカードである蒼と対決する羽目となり、自身の能力を駆使して何とか今まで得られた少ない情報を彼女へと伝えると、ゲームを放棄し離脱しようと試みるが叶わず、蒼の<天星狼>の餌食となり、喪失(ロスト)。
乃木あいあいに次ぐ第二の脱落者となってしまった。
発顕する無銘天使はやや大型の苦無<七宝行者(しちほうぎょうじゃ)>。
これを相手の周囲に展開し結界を張る事で一時的に相手を結界内に封じ込める事が出来る。また、彼女の霊装を引き千切ると折り鶴型の伝令鳩ととなり、これを伝令係として使役する事が可能であるようだ。