概要
人類が宇宙にまで足を延ばした時、無重力空間における食物の消化などが未知数であったため、実験を兼ねて様々な物が考案された。
その後、試行錯誤の末に、現在では軽量性と栄養を最重視。長期保存が可能、パサパサに乾燥させたフリーズドライ型、密閉パックという今のデザインに至った。
日本ではテーマパークスペースワールドが、宇宙食を園内で販売している。
現在では食味も向上しているが、初期は上記の特性を極めたような物であったため率直に言って不味い物だけだったらしい。
昔のSF作品等で宇宙食の不味さを強調した描写が多いのはこのため、現在では宇宙空間で長期滞在する際には食事も重要なストレス解消の手段であるため、ここまででは無い。
軽量性とは
地上からロケットやシャトルを打ち上げる場合、厳格かつ厳密な準備と計画がされる為機体への積載できる重量は限られている。その為、少しでも重量を軽くする必要がありフリーズドライ型といった水分を限りなく減らした加工食品が現在の宇宙食の主流となるのである。
宇宙食の進化
かつては食事というよりも栄養補給目的であった為、宇宙食は歯磨き粉のチューブのようなものにペースト状のものが入っていた。やがて食品加工技術が発達しパウチに封入されたフリーズドライ食品を水(湯)で戻して食べる事ができる宇宙食になっていったのである。
日清食品が開発協力した宇宙食「スペース・ラム」は宇宙で食べられる即席ラーメンとして誕生した。ただし、地球上で食べるラーメンと異なり麺は短く一口大にまとめたものがとろみのあるスープに絡めてある。ついに宇宙でもラーメンが食べられる時代が来たのであった。