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かまいたちの夜2の編集履歴

2017-05-19 19:25:00 バージョン

かまいたちの夜2

かまいたちのよるつー

正式なタイトルは「かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄」。2002年に発売されたチュンソフトのサウンドノベル第4弾。かまいたちの夜の続編

びゅうびゅうびゅうの ざんぶらぶん

ざんぶらぶんの どうどうどう


概要

特徴として前作のかまいたちの夜が劇中劇の扱いになり「わらべ唄篇」など前作との繋がりが深いものも多いが予備知識なしでも楽しめる様になっており前作同様マルチシナリオ形式で、前作のミステリー編に相当するわらべ唄篇をクリアすると伝奇・ホラー要素の強い三本のサブシナリオが解放され、さらにサブシナリオをクリアするとコメディタッチのシナリオ「ピンクのしおり」が解放される。シナリオ間にゆるい関連性や設定の共有などが見られ全体像としては前作とは若干異なる作りであるがその反面本編の流れから外れたバッドエンドではそれまでのシナリオ設定から大きく離れることもあり不条理ギャグやホラー調の展開を見せることがある。

ピンクのシナリオもクリアすると、今まで以上に陰惨なシナリオの「黒のしおり」が解放され、オールクリアすると謎の電波文が表示された。


前作に引き続き脚本は我孫子武丸氏、それに加え牧野修氏、田中啓文氏を迎える


主人公を始め主要な登場人物は前作「かまいたちの夜」から引き続き登場した10人と新たに登場した3人の計13人。


ストーリー

雪山のペンション「シュプール」でおきた殺人事件を題材にしたゲーム「かまいたちの夜」(前作)が大ヒット。その礼として主人公(透)とヒロイン(真理)はゲームの作者「我孫子武丸」から彼の別荘「三日月島の三日月館」へと招待された。


実際にはシュプールで殺人事件など起きておらず楽しく過ごした思い出しかなく作品に出てくる登場人物はみな実在する人物だった


ゲームをプレイした限り、当時シュプールにいた者しか知らないような描写もある。

もしかして、この中に「我孫子武丸」がいるのだろうか?

その場にいた誰かなのは確かであるが、その正体はわからない

あの時の宿泊客も招待を受け次々と絶海の孤島である三日月島へとやってくる。

ただ一人、ある人物を除いては……


登場人物

1からの続投キャラ

矢島透

今作でも主人公を務める大学生。普段は冴えないがいざという時に鋭い推理力を発揮する

ヒロインの真理とは相変わらず友達以上恋人未満の間柄


小林真理

今作のヒロイン兼「サイキック編」での主人公。透のガールフレンド

才色兼備でスタイルも抜群。歴史・宗教・時事などに人並み以上の知識がある。


小林二郎

真理の叔父。脱サラし長野で妻の今日子と一緒に「シュプール」というペンションのオーナー

料理の腕は超一流。招待された訳ではなく勝手に真理についてきた


久保田俊夫

「シュプール」の元アルバイター

みどりとの結婚を機に大学を中退し現在はスポーツ用品メーカーで働いている。


久保田みどり

「シュプール」の元アルバイター。俊夫と結婚し姓が「篠崎」から「久保田」に変わる

現在は俊夫と同じスポーツ用品店の事務員として働いている、相変わらず年齢不詳。


渡瀬可奈子

美人だがキツい性格をしている

会社では受付嬢の仕事をしており啓子とは同僚で親友。サイキック篇では苗字が変わる


北野啓子

可奈子の同僚で食欲旺盛のぽっちゃり体型

可奈子とは正反対のおっとりした性格だが不思議と馬が合うらしい


美樹本洋介

フリーカメラマン。長身で逞しい身体付きと髭面のワイルドな風貌に反して紳士な一面がある

地方の伝承や風習などに非常に詳しい


香山誠一

大阪の不動産会社社長。金儲けの話には目が無いがどこか憎めない中年の男性

前作に登場した妻の春子とは離婚しており現在は夏美と結婚


香山春子

香山誠一の前妻

一部のシナリオで登場する


河村亜希

前作では加奈子と啓子の同僚として登場したが

本作では意外な形で登場する


2からの新キャラ

香山夏美

香山誠一の後妻。茶髪と濃い化粧でかなり派手な容姿をしており香山同様関西弁を話す

勝気でさっぱりとした性格で一部シナリオでは造詣が深い一面を見せるという設定が追加される


正岡慎太郎

ゲームプロデューサー

かなりの女好きで女性に対して馴れ馴れしく接する、実は閉所恐怖症


村上つとむ

自称「大物作曲家」。プライドが高くて怒りの沸点が低く事あるごとに大声を出す

ゲームの進行次第では本人の音楽家としての実力を垣間見ることができるシーンも存在する


菱田キヨ

我孫子に雇われ三日月館の管理を任された老婆


我孫子武丸

主人公たちを島に招待した人物だが姿は見せずにいる

ただし分岐では登場しており、いかつい顔のお世辞にもハンサムとは言えない若い男…と表現されている。


四ツ橋某太郎

「僕の恋愛篇」の主人公

真理と一緒にシュプールに行ったことがある


船長

主人公たちを島へ送迎し島についての因縁を話す。

本名は不明


シナリオ

()内は脚本家

わらべ唄篇(田中啓文)

物語のメインシナリオ。三日月島に伝わる奇妙なわらべ唄になぞらえて招待客が次々と殺害されてゆく。透は我孫子武丸の正体、密室、アリバイなどの謎に挑む。前作と同様に密室サスペンスだが前作と違い選択次第で事件を未然に防ぐ事が展開上不可能となっている。ホラー、残虐的な要素もあるが、理不尽・ギャグ的エンディングも多い。

ベストエンディングを迎えることで、底蟲村篇サイキック篇陰陽篇のシナリオが追加される。


底蟲村篇(田中啓文)

底蟲村に伝わる民間伝承にまつわるストーリーでこのことに興味を示した招待客達が島内の廃村となった底蟲村に行くことになる。わらべ唄に出てくる「みのむし」について、徐々にその真実が解明されてゆき底蟲村の全貌も次第に明らかになる。

ホラー、グロテスクな要素が非常に多く、またそれに伴いBGM、背景、効果音も不気味なものが多い。


サイキック篇(牧野修)

このストーリーのみ真理を主人公とした話になる。

超能力に目覚めた真理がサイコメトリーで事件を究明してゆき物語の鍵となる「ガンツフェルト症候群」とは?サスペンス的な要素が多いが、アクション的な要素もある。


陰陽篇(牧野修)

到底人間には不可能な方法で招待客が次々と殺されていく。その時殺害現場に残される1枚の紙、1人殺されるたびに食堂に血の線が1本ずつ引かれていき、有り得ない状況に招待客達は次第に変貌していく。陰陽道の儀式にのっとった形で次々と不可解な死を遂げる人々

そして「犯人」の目的、殺人から逃れる方法とは?すべてが揃うと何が起きるのか?招待客達は生け贄なのか?それとも…。

全体的にホラー的な要素が強く、またそれに伴い残虐なシーンが非常に多い。


ピンクの栞

ぼくの青春篇(田中啓文)

本編から分岐する1本道の短編ストーリー。どういう顔すりゃいいの。


ぼくの恋愛篇(田中啓文)

青春篇よりカオスな一本道の短編。血も凍るような結末。


わらび唄篇(我孫子武丸)

本編から分岐するストーリー。

透は出発前から何故か身の危険を感じながらも三日月島に招待されるが何かの事件に巻き込まれることを危惧した透が真理を守るべく暴走する。そんな透の心配も聞かず、真理は祭りを楽しんでいたが……お笑い要素が強い物語。軽快なリズムのわらび唄にのせて盆踊り!?


官能篇(牧野修)

陰陽編から分岐するストーリー。PSP版で18禁(CERO旧レート)になった原因その1。

陰陽篇の設定を引き継いでいるものの、シナリオはその名の通り官能的な部分があり積極的な真理、悩ましく揺れる尻、男女関係なくモテる透、赤いハンカチだけが知っている真実とは?ギャグ的な要素も非常に多い。


黒の栞

妄想篇(牧野修)

本編から分岐するストーリーで本作屈指のトラウマシナリオ。

物語の進行がとぎれとぎれになっていたり、等身大だったシルエットが歪曲していたりと、まるで夢の中にいるような描写がなされていてとにかくおかしな事になっている。その原因とは……


惨殺篇(牧野修)

本編の第3の殺人が発生したところから分岐するストーリー。PSP版で18禁(CERO旧レート)になった原因その2。

第3の犠牲者の身体の中から出てきた蟲のような生物。心の底から沸きあがるある感情に、招待客達は少しずつ侵されてゆく。燃え上がるような夕焼けの中、真紅に染まった「奇妙な果実」を前にして……題名通りに流血、残虐なシーンが多く、効果音も不気味なものが多い。


洞窟探検篇(牧野修)

本編から分岐するストーリー。監獄島の地下に存在する迷宮に入り、謎を解きながら冒険してゆく。最深部にあるこの島の宝とは?きちんと謎を明かしていかないと先に進めなくなっており、それに伴い洞窟の詳細が明らかになる。


金の栞

各ストーリーの全エンディングを迎えさらに洞窟探検篇で謎のメッセージを見ることで出現する。

出現後、特定のルートを通過する時にある一定の確率で画面背景が突如モザイクになり謎のメッセージが表示される


限定シナリオ

ちょっとエッチなかまいたちの夜2

PSP版のみに収録されたサウンドドラマ(音声のみのシナリオ)。


ラブテスター篇(我孫子武丸)

PS2版のみ収録。

ある条件を満たすとメニュー画面に現れる2人用シナリオで2人の相性によってゲーム展開が変わる異色のストーリー。


余談

このゲームの背景のグラフィックは多くの場面を日本各地をロケーションして撮影された写真をスキャンしてそれをデジタル加工するという手法を使って製作されている。シーンによっては特定の場所の写真だけでなく複数の場所の写真を合成して作られている場合もある。


関連イラスト

【三日月島10周年】10回目の夏ざんぶらぶん


関連タグ

かまいたちの夜 続編 シルエット チュンソフト 真かまいたちの夜

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