概要
フリーカメラマンを自称する髭面の大男。
その見た目に反して明るく人当たりの良い気さくな人物。
シナリオによって役割が大きく変わるのは、マルチシナリオを謳い文句とするサウンドノベルの面目躍如と言ったところ。
CV
作品毎の経歴
※ネタバレを含みます
初代
ミステリー編
ゲームの舞台となるペンション「シュプール」に主人公を含む他の客より、大幅に遅れて到着した。
身長185cmという大柄だが、明るく気さくな人物で、すぐに他の宿泊客とも打ち解けていた。しかし真夜中12時を契機に他の客や従業員同様に殺人事件に巻き込まれてしまう。事件が解決せずに時間経過した場合は、自室で死亡が確認される。
事件の真犯人。
銀行強盗の盗みの分け前で相方の南とトラブルになり、相手を殺害。ペンション「シュプール」に逃げてきた。「シュプール」にはあらかじめ予約を入れており、警察の検問を躱す為に奪った金を小包にして郵送しており、どの道すぐに訪れなくてはならなかった。
南の死体をバラバラにしてスキーバッグに入れ、ソフト帽とサングラスで顔を隠して「田中一郎」を名乗ってチェックイン。夕食を済ませると二階に上がり、攪乱の為に「こんや12じだれかがしぬ」と書いたメモをOL3人組の部屋のドアの下に潜り込ませた。
「田中一郎」として予約した部屋に南のバラバラ死体と田中の衣服(サングラス含む)を置き、時間が経つと窓ガラスが割れる仕掛けをして窓から脱出。付け髭で変装して「美樹本洋介」として再びチェックインした。
そして、透や他の宿泊客達と談笑中にガラスの割れる音を聞きつけて田中の部屋へ駆けつけ、死体の発見者を装った。
うまくシナリオを勧めれば1人目の犠牲者(南=田中一郎)が出たところで事件を解決出来るが、動機を詳しく知るには2人目の犠牲者(篠崎みどり)が出たところで事件を解決する必要がある。
2人目の犠牲者が出たところで事件を解決できないと次々に宿泊客を殺していくが、それは彼自身が当初想定した事ではなかった。
南こと田中一郎の死体が見つかった時点ではアリバイが成立しているので警察に疑われる恐れはなく、金の入った小包が郵送されるまで待つつもりでいたが、想定外の事が起こった。自分が田中だということが篠崎みどりに気づかれ、口封じの為に殺さざるをえなくなったのである。
この殺人は偽装工作は出来ず、容疑が自分自身にもかかり逃げられなくなるのは確実だった。誰にも邪魔されず郵送された金を受け取って逃亡するには、他の宿泊客やオーナー達を皆殺しにするしかないと結論づけ、自らは屋外の探索中に落下物で頭を打ったのが原因で脳内出血で死亡したように「偽装」。誰にも疑われることなく一人、また一人と自分以外の宿泊客たちを殺していく。
当然ながら死を偽装した後もほとんど正体がバレることがなく、ルートによっては透や真里を含む全員殺害もしくは死に追いやることに成功する。
スパイ編
アメリカ側・CIAのスパイとして登場。
朝食後、後をつけて部屋に入ってきた透を取り押さえるものの、背後から真理によって気絶させられ、拘束されてクローゼットに閉じ込められてしまう。
美樹本洋介は偽名で、パスポートでの名前は「三木公一」になっている。
悪霊編
フリーライターとして登場。「幽霊が出る」との噂を聞いてシュプールに来た。
しかしその正体はかつて小林二郎に殺された女性・美雪の弟だった。小林一族により隠蔽された事件の真相を知るべく「シュプール」に来たものの、彼が事件について真理の前で話した為、錯乱した真理に美雪の亡霊が取り憑き、連続殺人事件を起こしてしまった。
お守りと称して様々な宗教シンボルを持っており、安産祈願のお守りを見つけた透はガックリするが、それは美雪が真理を身籠っていた時につけていたものであり、最終的に真理を救うのに一役買うこととなる。
O(オー)の喜劇編
「ミステリー編」とは違い、夕食時に「シュプール」を訪れたが、吹雪の所為か運転を誤り事故を起こしてしまう。
血まみれになりながら玄関から入り、必死で痛みを訴えたが小林は全く頓着していなかった。
ちょっとエッチなかまいたちの夜
透は真理の部屋と間違えて彼の部屋の布団に入ってしまうのだが……
2
一人称が「僕」から「俺」に変更されている。
自家用クルーザーで「三日月島」にやってきた。シナリオによってはクマの着ぐるみで登場したりもする。
透と同じく着眼点は良く、公平な立場から冷静に物事を観察する。仕事柄全国を飛び回っていることから、古い風習についても通暁している。
陰陽篇
このシナリオでは招待主「我孫子武丸」の正体が彼となっている。
先祖の足跡をたどる為に三日月島を訪れ、岸猿家の奉公人だった曾祖父が「監獄館」こと「三日月館」で見せしめとして収監されていたと語る。
三日月島を訪れた際にある事をしてしまい、はからずも悪霊に取りつかれて事件の発端になってしまった。シナリオが進むにつれて二人目の犠牲者となってしまうが、透のダジャレ百連発によって除霊され、救済されるハッピーエンドも存在する。
サイキック篇
ミネルヴァ社の私設軍隊のメンバーとして登場。人工的なガンツフェルト症候群による超能力を獲得しており、強力なサイコキネシス(念動力)を使う。
一方でその精神の奥にはおぞましい闇を抱えており、サイコメトリーで行動を封じようとした真理を怪物に変えてしまう結末も存在する。
惨殺篇
人々が殺人の衝動に走る原因「ふうのしん」の正体を見抜いていた。
自身も殺人衝動に襲われギリギリのところで理性を保っていたが、透を前にしていよいよ抑えきれなくなり、早く逃げるように助言する。最終的に透に殺されるか、香山に殺されるかの結末を迎える。
妄想篇
はっきり名前は出ていないが、「交尾する二匹の黄金虫」として真理と肉体関係にあったことが示唆されている。
醜い現実を突きつけられた透が発狂し、二人ともども「シュプール」の関係者全員を殺害するきっかけとなった。
官能篇
選択肢次第だが、素肌に皮ジャンとブーツ、それ以外は生まれたままの姿で登場。
「俺のことは兄貴と呼んでくれ」
×3
年齢33歳、身長180cm(何故か身長が『1』より-5cmとなった)。
可奈子が彼のアシスタントになっており、作中ではいい仲を見せることが多い。
真相編
事件が解決しない場合、第2の犠牲者となってしまう。
番外編(ピンクの栞)
香山の依頼を受けて、煩悩迷宮を探索。他二人がことごとく美女の誘惑に引っかかるのに対し、彼はある性癖のおかげでそれらに動ずることなく倒していった。事実、3回ある戦闘パートでは他二人が動けないので彼の行動が生死を分ける。
おかげで最下層では疲れ果てており、透と別れてこれがある扉へ向かう。その後、透と合流し透に化けた伊右衛門とキスをしたおかげで性癖が取り除かれた(と同時に伊右衛門はものすごい女好きであったために苦しんで消え去った)。
エピローグでは可奈子に結婚を迫られ、逃げ回っていた。