天族
てんぞく
登場作品
テイルズオブゼスティリア
ゲームの舞台となるグリンウッド大陸で語り継がれている超常的な存在であり、世界を守っている。
自然界の根源に由来する力を持ち、「祈り」を糧に人々に「加護」を返す。精霊や天使、神に当たる存在。ほとんどの人間にはその姿を視認することはできないが、霊応力と呼ばれる能力を持つ人間には見ることができ、コミュニケーションをとることが可能。霊応力が無い人間でも、霊応力の強い人間を介し、その者の感覚を遮断する(呼吸を止める、目を閉じる、耳を塞ぐなど)ことで声を聞くことができる場合もある。
不老不死に近い寿命を持っているという言い伝えもある。外見の変化に規則性はなく内面が見た目の姿に反映されるため老いたり若返ったりが可能だが、完全に自在ではなく「たくさん食べると太る」という思い込みにより太ったりもする。
白を尊い色と考えており、年月を重ねるほど、衣装の白の割合が増えていく。また、白を基調とする衣装をまとう天族は何らかの使命を背負っていることが多い。
味覚はあるが食欲はなく、食べなくても生きていけるが、趣味娯楽として楽しむ者もいる。拠り所となる器のない天族は「穢れ」の影響を受けやすい。「穢れ」による負担が限度を超えるとドラゴンに変貌して自我を失い、浄化も不可能となるために殺すほかに鎮める方法がなくなる。
純粋な魂を持つ人間が死を迎えると共に天族へ転生する場合があるが、人間の頃の記憶はなくなってしまう。逆に天族が人間へ転生する場合もある。
見えない天族のせいで不自然な点があったとしても、何故か人間は気付かなかったり気のせいだと思ってしまう事が多いらしい。
天響術(魔法のようなもの)という力で地水火風などの自然や現象を操り、強大な力を持つ天族は加護天族として各地に加護を与えることで世界を保っている。
この天響術を使う時に用いる触媒は天族によって異なり、それぞれのスタイルに合わせて使用している。
たいていは有利な属性の触媒を利用して術そのものの威力を高めようとするが、例外としてわざと不利な属性の触媒を使うことで己を鍛錬している天族もいるとかいないとか。
例としてゼスティリアの天族パーティメンバーを挙げると、
- ライラ→「紙」(風属性を司る)を触媒にして火属性の天響術を使う
- エドナ→「傘」(水属性を司る)を触媒にしている地属性の天響術を使う
- デゼル→「ペンデュラム」(地属性を司る)を触媒にして風属性の天響術を使う
稀にミクリオのように属性と触媒の関係を知らずに使っている(または使っていた)ケースもいる。
他の天族と契約し、それらを束ねて従える天族を「主神」と呼び、それに従う天族を「陪神」と呼ぶ。
また、導師(人間)と契約をすることを「輿入れ」と呼ぶ。
本作の遥か過去の物語を描く『テイルズオブベルセリア』では、天族にあたる存在は「聖隷」と呼ばれている。また今作ではほとんどの人間が視認することができるが、『ゼスティリア』で天上の存在として崇められていたのとは逆に、人間に意思を奪われ聖寮によって使い捨ての「道具」として奴隷のような扱い方をされている。自身の意思を持って自由に行動する聖隷もわずかながら存在している。