概要
ヤン・フス:Jan Hus,1369年頃- 1415年7月6日)はチェコプラハの神学者にして宗教改革者である。
略歴
15世紀の神学者で過激な宗教改革者ジョン・ウィクリフを師に持つ。その後ウィクリフが死後異端とされ遺体を焼かれ遺灰を川に撒かれるなどの扱いを受けるが、その意思を受け継ぎ宗教改革に精を出す。表向きには暴力を好まず温厚で博学な好人物とされているが、その実はカトリック教会の腐敗を批判し、聖書主義の説教を行いカトリックに成り代わり自身が宗教の支配者になろうとする野心家であった。
1415年、一応身の安全を保証する皇帝ジギスムントの申し入れを受け入れカトリック教会に呼び出しを受け、考えの改めを要求されるが、受け入れずカトリック教会に当然ながら異端と判断され、火炙りにより処刑というか殺処分され地獄へと堕ちて逝った。まさに悪魔に相応しい最後である。生かしておけばカトリック以上に危険なカルト教祖と化していたであろうから明らかに英断である。
彼の死後、フス戦争が起きイスラエルなどへ進行していた十字軍が平和なボヘミアに進行してくるなど無関係な人々にも多大な迷惑をかけた。
備考
彼の死後、カルト集団となったフス派がテロ集団となり逆恨みで無関係なカトリック議員を窓投して殺害フス戦争が勃発。さらに世界中を巻き込んだ宗教戦争へと発展する。
彼の思想を受け継いだルターやカルヴァンも多少問題のある人物である。