ナウシカ
なうしか
主に以下二つ。
『風の谷のナウシカ』のナウシカ
CV:島本須美
腐海に隣接する緑の自治国・「風の谷」の族長の娘。
清楚な雰囲気の漂う美少女であり、物腰も非常に丁寧で落ち着いている。その一方で、度々腐海の森にメーヴェに乗って探索に出かけたり、それに見合うだけの非常に高い運動能力を有していたりと、見かけによらず活発でオテンバな一面もある。
非常に心優しく領民からも慕われており、特に親しい子供たちからは「姫姉さま」の愛称で呼ばれてる。そして自身が守ろうとするもののためには、ときに自身の命を賭けたり、人質となることも厭わなかったりと、自己犠牲精神も強い。ただ、その優しさゆえに、落ち込むと悲観に囚われやすくなる心のもろさも持ち合わせている。
また、一度強い怒りに駆られると我を忘れてしまう一面もあり(作中では攻撃衝動に燃える王蟲のようと語られている)、序盤ではそれが原因で人を殺してしまった自分自身に恐れを抱き、以降戦いの中でも人を殺したくないという意識を強めていく。
のちに腐海に関わる国家間の戦争に多大な影響を与え、その収束に大きな役割を果たすこととなる。
原作と劇場版での性格の差異
原作の漫画版と、一般的な劇場版では性格に多少の差異がある。
劇場版では、純真な聖女の様に描かれており、特に命を奪うことに対して強い拒否反応を示している。
しかし原作では、第一話での他部族との決闘で率先して父王の代理を申し出て、さらに決闘では見事に相手の首をぶった切っている。ほかにもこうした言動は幾つか散見されるが、要するにいざという時には「谷を護るため」という風に割り切って部族間の紛争には介入できるぐらいの胆力があるように描かれている。
釈明しておくが、原作は劇場版の比にならないぐらいに鬱展開が強いため、むしろこのぐらい勇猛でなければやっていけないような場面に再三出くわすことになる。
そのため原作では聖女というより、どちらかといえば戦乙女か女神といった風格を得ていくようになる。
劇場版では明言されていないが、11人兄弟の末っ子であり上10人は母の体に溜まった腐海の毒の胎内中毒により夭折している。そのため母親は唯一、無事に生まれたナウシカを大切にこそしたが愛情を示すことができず、ナウシカは母性を知らずに育った。この経験はやがてオーマにつながっていく。
余談
本書(マンガの方)刊行時、宮崎は「企画が馬糞くさい」と言われ、出すものが片っ端から却下されていた。さらに、当時宮崎の近所では「ギリシャ語はださい」ということになっており、「宮さんはそういうバカじゃないので」今度のマンガもノーシカ とかいうんだろうと言われていた。監督の自信がうかがわれる
劇場版公開時に「はいてない」疑惑が持ち上がったが、「厚手のタイツを履いている」事が判明している。
また、容姿関連ではジブリアニメのヒロインには珍しく肉付きのいい印象があるが、死にゆく人々を受け止め抱擁する母性の象徴ということで、実際に大きいのだそうだ。
また、中の人が同じクラリス・ド・カリオストロとは外見もそっくりである。