概要
GearsofWar(ギアーズオブウォー)とは2006年に米国のゲーム開発会社Epic Gamesより開発、マイクロソフトより販売された、XBOX360用TPSゲームである。(1作目のみWindows版も存在。)2011年現在、2作目までが発売され、今年度中には完結編と謳われる3作目も発売予定である。
プロローグ
舞台は「惑星セラ」。人類は「イミュルシオン」と呼ばれる新世代エネルギーを巡り、長き戦いに明け暮れていた。しかし「ローカスト」と呼ばれる地底からの侵略者の出現を境に状況は一変する。強大な敵の出現に人類は再び結束し戦いに挑むも、戦況は悪化する一方であった。そんな中、先の大戦で英雄と呼ばれ、上官命令に背いた罪で投獄されていたマーカス・フェニックス――。親友ドミニクに救出された彼は再び銃を手に取りデルタ部隊と共に戦地へと赴くことになる。
特徴
グラフィック
Epic Gamesにより開発されたグラフィックエンジン「Unreal Engine」によって描写された世界観は、発売後数年が経過した現在においてもトップレベルの表現力を誇る。今にも崩れ落ちそうな廃墟、床に滴り落ちる血痕、壁を流れる雨水、赤錆を纏った金属、そのどれもが細部に至るまで徹底的なリアリティをもって描かれている。
システム
従来のシューティングに含まれる基本的な要素を踏襲しつつも、状況によって様々なアクションをとれるTPSならではの要素が特徴。特に「カバーアクション」と呼ばれる、マップ上の壁や障害物に隠れたり、そこから攻撃したり、そのまま壁から壁へと移動したり…といった、簡単な操作で誰もが臨場感・一体感のある体験を味わえるのが本作の見所の一つと言える。
ゴア表現
海外ゲームならではのゴア表現(残酷表現)も本作を語る上で見逃せない。大量出血や部位欠損は当たり前。中でも本作を象徴すると言ってもいい銃火器、「ランサーアサルトライフル」は先端に備わったチェーンソーを用いる事で相手を一瞬の内に両断することが出来る、まさに戦慄ものの兵器である。ただし、日本版においては一部マイルドな描写に置き換えられている箇所も存在し、海外版を知る者にとっては多少物足りない表現となっているのは残念なところである。
オンラインプレイ
ストーリーモードでの協力プレイに加え、2作目では敵からの波状攻撃にパーティーを組んで対抗していくHordeモードも追加。もちろんこの手のタイトルには欠かせない対戦モードも搭載。現在でも熱い対戦が繰り広げられてはいるが、発売からそれなりの期間が経過したタイトル故、現役プレイヤーのやりこみは尋常ではない。もしあなたが今から新たに銃を手にする新兵ならば、相応の覚悟と何事にも屈しない強靭な精神を胸に戦場に赴いて欲しい。
キャラクター
登場人物はごく一部を除き、そのほとんどが筋骨隆々のガチムチキャラである。一見したところ、いわゆるB級テイストを意識したイロモノな向きも感じられるが、本作をプレイした人ならその誰もがひたすらに真っ直ぐで、時に熱く、時におバカな彼等の魅力に気づかされることだと思う。また日本版では非常に丁寧な吹き替えがなされており、翻訳センスの良さや声優の演技力の高さは、多くのプレイヤーが認めるところである。
COG軍
統一連合政府(the Coalition of Ordered Governments)の略称。人類の存亡は彼らの手にかかっている。
マーカス・フェニックス
デルタ部隊を率いる本作の主人公。先の世界大戦で多大なる活躍を見せ、英雄と呼ばれた男。二等兵から後に軍曹へと昇格。個人的感情で軍の規律に背く行動を起こしたため収監されていた。義理に厚く、冷静沈着。どんな状況でも決して諦めることはない、まさにパーフェクトな漢の中の漢である。
ドミニク・サンチャゴ
マーカスの幼馴染であり、良き相棒。通称ドム。普段は陽気な振る舞いを見せることが多いが、2作目で妻が行方不明であることがわかり、荒れ気味になっていく。ストーリーモードではプレイヤーのマーカスと行動を共にするCPUキャラであるが、・向こう見ずに敵に突っ込む・プレイヤーの射線を遮る・あげく被弾しまくりやられる……などといった行動でプレイヤーを苦しめる。
オーガスタス・コール
おもしろ黒人。スラッシュボールと呼ばれるアメフトに似た球技の元スター選手でそのガチムチ度はメンバーの中でも屈指。頑強な体格を駆使したパワフルなアクションで敵を圧倒する。多少おしゃべりではあるものの、その能力は誰もが高く評価するところである。
デーモン・ベアード
デルタ部隊のメカニック担当。彼の手にかかれば多少のマシントラブルは難なく片付けてしまう。少々口が悪いのが困りものではあるが、なんだかんだ愚痴をこぼしつつも任務を遂行するツンデレ君。あとビビリ。
アンソニー・カーマイン
一般的なCOG兵の装備に身を包むアルファ部隊所属の二等兵。どこか楽観的な性格である。ドム曰く、優秀な戦士ではあったものの、注意力不足が災いし…。後の続編の展開も含め、「存在が死亡フラグの男」と一部で囁かれている。
ベンジャミン・カーマイン
2作目に登場。前作で名誉(?)の最期を遂げたアンソニーの弟。性格はやや臆病。長男、次男揃って、体格はマーカス達よりは一回り小柄である。ちなみに中の人も長男と同じとなっている。彼もまた兄より受け継がれたDNAには逆らうことは出来ないのだろうか…。
なお、カーマイン兄弟は4人兄弟であり、3作目には長兄のクレイトンが登場。(それぞれ頭文字がA,B,Cとなっている)なんとその生死はプレイヤーによる投票で決定されることとなったが、果たしてその結果やいかに…。
アーニャ・ストラウド
デルタ部隊を司令部から通信で指揮する女性オペレーター。その的確な指示は信頼できるものがあるが、2作目では整形疑惑アリ。「ドーンハンマーは使えないわ」は本作中屈指の名言。