概要
近年増加する大型災害や大規模事故、ウォーカービークルを利用した複雑多様化犯罪に対抗する為に機動救急警察ハイパーレスキューが開発した次世代型緊急可変ウォーカービークルシリーズの総称。立案者はゴウの祖父車田乗太郎。
頭部と胸部へ変型するコアとなる一人乗りの緊急車両『バイパー』は車種全てが異なるが、ドライブギアと呼称する通信モバイルをキーとして起動、パワーローダーに相当するカーモード部分の変型パターン、背部に特殊装備をマウントするハードポイント、基本フレームは規格統一されており、各々が対犯罪、救急搬送、大規模火災に対応、特化し、一般の機体よりも高性能である。ハンドルはウォーカービークルフォーム時は瞬時に操縦悍スタイルへと変化する。全高は三階建てのビルと同程度。頭部コクピットは非常時には顔面部分が首部へ下がり脱出する。
単独での作業もこなせるが、基本的には随伴した僚機、トランスポーターやサポートビークルとの連携で真価を発揮するものの、狭所での作業は前輪部をロボアームに変えて対応、不足の事態で不具合が生じた場合は機能をドライブギアから強制的に緊急停止されカーフォームへと戻ってしまう。万が一の事態に備えバイパーを射出させる機能を有する。火災旋風による耐熱温度はある程度対応できているが、大量の液体火薬による衝撃には耐えられないと云う。
また、人が直接操作しない限り遠隔操作による自動運転機能は搭載せず、トランスポーターや専用コンテナに格納され、搬送や空輸での出場となる(劇中後のミニコーナー『ドライブヘッドライン』では事実と異なる公表もされている)。市販のAIによる全自動運転は安全面での実用化の目処が発っているが、慎重論が根強く残っている。
1話の時点では組織が本格的に運用を開始して約2ヶ月しか経っておらず、世間一般には制式名称は浸透せず、専らシリーズの名称で呼ばれ認知されているが、笹川アナから『チームドライブヘッド』の愛称を与えられ次第に略称も含め定着しつつある。
だが、計画は本体の機構上は問題なかったが、OSであるドライブギアとのスキルリンク(相性好し)が原因でカーフォームからウォーカービークルフォームに変わった途端にフリーズ。十分に動かす事はシミュレートで成果を挙げていた大人の候補生9名を悉く拒否し、お手上げの状態だったが、ジョーの息子ゴウが、化学工場火災現場へ単独で乗り込み、作業員を救出、消火鎮圧したのを機に大幅な組織運営改革となった。
ドライバーが全員十代の少年少女であった事から表面上は極秘中の極秘扱いされているものの、呼び掛けなどの応答はギアが口調を素のままに代弁する形で執っているが、基本棒読み。ゴウが『夏休みの旅行に来たのに出動になっちゃったよ。さあ続き遊ぶぞ。』と言っちゃうとそのままギアの音声で出力される。サポートビークルでも同様の対応を採る。
更にはサポートビークルとの一部パーツを互換合体させ局地救助対応させる『シンクロ合体計画』も同時進行で含まれている。
順調ならば将来的に『Mk-Ⅱ計画』も視野に行われる筈だったが、ドライブヘッドに深い恨みを持つ元機動救急警察職員刈狩の復讐でソニックインターセプターが一方的な攻撃で中破する事態に陥り、こちらも前倒しされ、比較的短期間でサイクロンインターセプターという強化改修の形で昇華した。
此とは別に機動強襲警察ハイパーアタックでも機動救急警察ハイパーレスキュー始動以前からドライブヘッド0号機改修型ソニックインターセプターブラックマックスを正式採用しており、世間一般からは公に認知されないながらも影から成果を挙げていた。こちらは正規の隊員により運用しているが、ドライブギアにAIは搭載されていない。