ハウス・オブ・カード
はうすおぶかーど
解説
権謀術数が渦巻くホワイトハウスを舞台に、ある政治家夫婦の政界闘争を描いた政治ドラマシリーズ。
デヴィッド・フィンチャーと主演のケヴィン・スペイシーらが製作総指揮を務め、映像ストリーミング配信サービス『ネットフリックス』から配信されている。
メイン脚本家のボー・ウィリモンは1998年にある上院議員の選挙キャンペーンに参加したのを手始めにヒラリー・クリントンらと働き、2004年の民主党大統領予備選ではハワード・ディーン候補と働いた経験があり、本作にそれが生かされている。
2013年から放映を開始し、2017年にはシーズン5が放映された。
ネット配信で初公開されたドラマシリーズとして史上初めてプライムタイム・エミー賞を受賞。
日本ではスマートフォン向けマルチメディア放送サービス「NOTTV」とBS、CS、ケーブルTVなどの映画専門チャンネル「IMAGICA BS」が2013年10月よりシーズン1を、2014年6月からシーズン2を、2017年3月からはシーズン3を、2017年6月21日からはシーズン4を放送している。
2016年3月4日よりネットフリックスにて、日本語字幕版及び吹替版の全シーズンが配信されている。
あらすじ
ホワイトハウス入りを目指す下院議員フランク・アンダーウッドは、NPO法人「クリーン・ウォーター」代表を務める妻のクレアと共に、大統領候補ギャレット・ウォーカーを応援し、彼が当選した暁には国務長官のポストをもらう約束をしていた。
しかし、大統領に当選したウォーカーはフランクとの約束を反故にして別の人物を国務長官にしてしまう。
耐えがたい屈辱を味わったフランクは復讐を誓い、権謀術数を駆使してアメリカ政界の頂点を目指してのし上がっていく。
主な登場人物
- フランク・アンダーウッド
演:ケヴィン・スペイシー/吹替:石塚運昇
本作の主人公。サウスカロライナ州第5選挙区選出の下院議員で、アメリカ民主党の下院多数党院内幹事。センチネル軍事大学卒で、シーズン1開始時点で議員生活22年目。
議会の運営や意見の取りまとめ、票集め等で高い実力を発揮しており、その豪腕ぶりは内外で評価されている。
実家は貧しい桃農家で、劣悪な環境で少年時代を過ごしたことから非常に権力志向・上昇志向が強く、目的のためならば手段を選ばない冷徹さと冷酷さを持つ。自他共に認める実利主義者である一方で、自身が心から認め、大切にしてきた人物のためには実利抜きで一肌脱ぐ一面も。
数少ない楽しみはテレビゲームと行きつけのフレディのレストランでスペアリブを食べること。
時折、カメラに向かって視聴者に語りかけてくる。
- クレア・アンダーウッド
フランクの妻であり、NPO法人クリーンウォーター(CWI)の代表を務めるキャリアウーマン。
フランクと同様に目的のためには他者を犠牲にすることも厭わないが、情け深い側面もあり、夫の出世のために行った方策の踏み台となる人々への罪悪感に苛まれる一幕もある。
フランクとは互いに隠し事をしないという取り決めをしており、政治的利点があれば互いの愛人関係も受け入れている。
- ゾーイ・バーンズ
大手新聞ワシントン・ヘラルド入社1年目の新人記者。野心家で、特ダネを押さえるためならば「女の武器」を使うことも辞さない。
フランクと愛人関係を結び、彼からリークされた情報を利用して一躍有名記者となり、テレビ出演などの活躍をするようになっていくが…。