ベアトリス(プリンセス・プリンシパル)
べあとりす
概要
CV.影山灯
『プリンセス・プリンシパル』の登場人物。愛称はベアト。
アルビオン王国の男爵の娘。王国の名門クィーンズ・メイフェア校の学生であり、シャーロット王女の侍女でもある。
……一方で、アルビオン共和国のスパイであるドロシーのチームに所属し、共和国側の諜報に協力している。
かってマッドサイエンティストな父親により声帯を含む首周辺を丸ごと機械化され、その為に周りから迫害を受けていた。これを隠すため、彼女は制服のリボンが大きめ。
そんな中、王族でありながら迫害される自分に「友達になりましょう」と申し込んできたシャーロット王女への忠誠心は人一倍強い。
父親にはいい思い出がないようだが影響はしっかり受けており、洗濯機を「この子」と呼ぶなど、機械には特別の愛着がある様子。
知識、技術も豊富で、自身の喉は自分で整備、調整している。
当初はアンジェ、ドロシーを「王女と入れ替わる為に近づいてきたスパイ」と敵視していたが、王女が二人と協力関係に至ったため、不本意ながら共に行動する。その中でアンジェの心情に触れ、「王女を守る」という点で利害が一致、任務に積極参加することになる。
現在はチームの皆との関係は良好で、その素直で温厚な性格などもありマスコット的扱いを受けているきらいがある。
ちせとは寮で同室。このため彼女が部屋に持ち込む納豆や糠漬けの匂いには辟易させられている。
五人の中では最も裏家業の経験が少なく、総合的に見ればスパイとしては未熟。慌てふためいてコメディリリーフ的な役回りをしていることが多い。
しかしながら、王女の侍女として権謀術数に晒されてきただろう彼女は、警戒心やいざというときの度胸に関してはスパイとして申し分ないレベル。
取り乱しつつも最低限の判断力は維持し、眼前の殺人行為にも怯えず、必要とあらば自ら殺人することも躊躇わない。
能力
あらゆる人間の声色を再現し、可聴域の外の音も作り出せる人工声帯を持つ。作中の時代では最先端と言っていいもの。
しかしながら声色の調整は手作業で、その上変えられるのは声色のみである。模倣する対象の言葉遣い、話し方の再現に関しては使用者次第。
この喉が高性能変声機械として使えるのは、ベアトリスの優れた機械技術、演技力、記憶力あってのこと。尊大な軍高官から粗野な一兵卒まで、短い会話を盗み聞きした程度で即座に再現して見せる彼女の技は、スパイとして極めて貴重なものである。
とは言え即興の演技で長話をするとボロが出るため、しっかりとしたなりすましには相応の下調べが必要。
最先端技術に日常的に触れているだけあって、機械に関する知識、技術はかなり幅広く、専門知識が必要になる図面を読み取ることもでき、ものによっては修理、整備も可能。精巧な盗聴器を取り扱う場面もある。
ただスタッフによると得手不得手がある様子。とりあえず車の運転はできない。
拳銃を携行しているものの腕前は護身術レベルであり、戦闘では基本的に他のメンバーに頼りきり。
他のスパイ技術についても素人同然であったが、チーム加入後は修練を積んでいる様子で、時系列順に話を見ていくと進歩が分かる。
持ち前の能力に加え、短期間のうちに実戦で足手まといにならない程度の技術を習得できたため、コンビのサポート役として動く場面も。