財前葵
ざいぜんあおい
「私やるわ。お兄様のために…!」
CV:中島由貴
概要
主人公藤木遊作の同級生。デュエル部に所属している。
落ち着いた雰囲気を持ち、遊作と同じく「目立つ事が苦手」との事。
VR空間ではアカウント名「ブルーエンジェル」を名乗り、人気の高いカリスマデュエリストとして活躍している。
普段は大人しく口数が少ないが、ブルーエンジェルの時はハイテンションで笑顔を振るまっており、どう見てもノリノリである事からも、ブルーエンジェルの時の方が素の性格であると思われる。
また、VR空間では多くの男性からデートを誘うかの様にデュエルを申し込まれており、素顔でもアイ(イグニス)からは「美人」と評されている。
気の許せる友人はいないらしく、また今までの人生で近付いてきた人間の殆どが、SOLテクノロジーの重役である兄の晃とのコネが目的であったらしい事から、人間不信に陥っている節がある。
二人暮らしをしている義理の兄の財前晃とは、葵の母と晃の父の再婚がきっかけで家族になっている。その後両親が事故で亡くなった後も、晃は葵を決して捨てようとはせず、暴力団にハッキングして盗んだデータを売る等といった犯罪行為に手を染めてでも、親代わりとなって必死に葵を育てていた。
こういった家庭事情から兄に対しては「お兄様」と呼び素直な態度をとる一方、兄に認められたいという思いから、ブルーエンジェルとしてのデュエルを行っている。
しかしその想いに反して、自分が裕福な生活を送れるよう苦労に苦労を重ねていた彼をあまり省みないどころか、むしろ迷惑ばかりかけている我侭な行動が目立ち、悩ませている事からも、同年代の遊作に比べて精神的に未熟な子供と言わざるを得ない部分がある。
なお、普段は抑えているだけで、デュエル中に雄々しく傷付きながらも前に出ていく様が多く、実は印象以上に活発で奔放な一面を持っている。
兄に自分を認めてもらう為にPlaymakerにデュエルを挑んで勝つ事に固執しているが、ハノイの騎士のスペクターに電脳ウイルスを混入させたカードを渡される形でPlaymakerに挑んでしまい、その影響で昏睡状態に陥った結果、晃に自分の立場を危うくさせる程の無茶な行動をさせてしまう事になる。
その後、兄やPlaymakerの尽力もあって昏睡から目が覚めるが、自分の身勝手な行動が原因で兄のSOLテクノロジー社での立場を殆ど失っている事実については知らないらしく、ゴーストガールに唆される形で、再びPlaymakerのデュエルに強引に介入してしまう事になる。
その後、SOLテクノロジー社のメインデータバンク内にて、エマと共に晃とPlaymakerのデュエルを見届けるが、その最中でPlaymakerが幼少期に経験した非道な実験についても知る事となった。
その後は、ブルーエンジェルとしての活動を控えていたが、ハノイの騎士たちの暴挙に鬱屈した感情をぶつけるべくリンクブレインズに訪れ、自分を昏睡させたウイルス製作者のバイラと邂逅し、デュエルを挑む。
カリスマデュエリストとして既知のメタを組まれたバイラのウイルス戦術に苦戦するも、スキルを駆使して勝利を収める。デュエルを通して応援を受けたことや、バイラの本心を知った事で、人々の期待を背負う事を理解していく。
前作『遊戯王ARC-V』のヒロイン柊柚子に次ぐ、デュエリストのヒロイン。また、兄がいるヒロインは『遊戯王GX』の天上院明日香以来二人目である。
容姿
現実世界での姿は、現在公開されているのは制服姿のみ。女性キャラも個性的な髪型が多い遊戯王シリーズでは珍しく大人しい髪型をしている。
一方VR空間では「ブルーエンジェル」というアカウント名通り天使をモチーフとしたアイドルのようなアバターを使用。青髪のツインテールにフェイスペイントを施しており、パッと見は同一人物には思えないほど印象ががらりと変わる。
だが、よくよく見ると顔立ちに面影がある。
幼少期はブルーエンジェルと同じツインテールの髪型をしていた。
なお、彼女の兄の晃はブルーエンジェルの正体を知っている。