「私やるわ。お兄様のために…!」
概要
CV:中島由貴
英語表記:「Skye Zaizen」
主人公藤木遊作の同級生。デュエル部に所属している。
落ち着いた雰囲気を持ち、遊作と同じく目立つ事が苦手。
VR空間「LINK_VRAINS」では「ブルーエンジェル」を名乗り、人気の高いカリスマデュエリストとして活躍している。
人物
普段は大人しく口数が少ないが、ブルーエンジェル時はハイテンションで笑顔を振るまっている。この際性格を繕っている素振りがないため、ブルーエンジェルの方が素の性格の模様。
LINK VRAINSでは多くの男性からデートを誘うかの様にデュエルを申し込まれている。素顔に関してもAiからは「各パーツのデータを総合すると、まあ美人の部類だな」と評されている。
学校では気の許せる友人はいないようで、今までの人生で近付いてきた人間の殆どが、SOLテクノロジー社の重役である兄の晃とのコネが目的であったらしい事から、人間不信に陥っている節がある。
容姿
女性キャラも個性的な髪型が多い遊戯王シリーズでは珍しく、大人しい髪型をしている。
一方LINK VRAINSでは「ブルーエンジェル」というアカウント名の通り、天使をモチーフとしたアイドルのようなアバターを使用。青髪のツインテールにフェイスペイントを施しており、パッと見は同一人物には思えないほど印象ががらりと変わるが、よく見ると顔立ちに面影がある。幼少期はブルーエンジェルと同じツインテールの髪型をしていた。
来歴
※作品終盤までのネタバレ注意 |
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二人暮らしをしている義理の兄の財前晃とは、葵の母と晃の父の再婚がきっかけで家族になっている。その後両親が事故で亡くなった後も、晃は葵を決して捨てようとはせず、暴力団にハッキングして盗んだデータを売る等といった犯罪行為に手を染めてでも、親代わりとなって必死に葵を育てていた。
こういった家庭事情から兄に対しては「お兄様」と呼び素直な態度をとる一方、兄に認められたいという思いから、ブルーエンジェルとしてのデュエルを行っている。
しかしその想いに反して、自分が裕福な生活を送れるよう苦労に苦労を重ねていた兄をあまり省みないどころか、むしろ迷惑ばかりかけている我侭な行動が目立ち、却って兄を悩ませている。
別所エマから論されて苛立つ、LINK VRAINSにログインして他のデュエリストにデュエルを申し込み不満をぶつけかける等(ハノイの騎士の幹部であるバイラの出現により苛立ちの矛先がバイラに向いたが)、同年代の遊作に比べて精神的に未熟な面が目立つ。
なおデュエル中は傷付こうと怯まずに前に出ていく場面が多く、大人しそうな外見に反して活発で奔放な一面を持っている。
兄に自分を認めてもらう為にPlaymakerにデュエルで勝つ事に固執しているが、スペクターに電脳ウイルスを混入されたカードを渡された状態でPlaymakerに挑んでしまい、その影響で昏睡状態に陥った結果、兄に自分の立場を危うくさせる程の無茶な行動をさせてしまう。
その後、兄やPlaymakerの尽力もあって昏睡から目が覚めるが、自分の身勝手な行動が原因で兄がSOL社での立場を殆ど失っている事実については知らなかったようで、ゴーストガールに唆される形で、再びPlaymakerのデュエルに強引に介入してしまう。
その後、SOLテクノロジー社のメインデータバンク内にて、ゴーストガールと共に兄とPlaymakerのデュエルを見届けるが、その最中でPlaymakerが幼少期に経験した非道な実験についても知る事となった。
その後は、ブルーエンジェルとしての活動を控えていたが、ハノイの騎士たちの暴挙に鬱屈した感情をぶつけるべくLINK VRAINSに訪れ、自分を昏睡させたウイルス製作者のバイラと邂逅し、デュエルを挑む。
カリスマデュエリストとして既知のメタを組まれたバイラのウイルス戦術に苦戦するも、スキルを駆使して勝利を収める。デュエルを通して応援を受けたことや、バイラの本心を知った事で、人々の期待を背負う事を理解していく。
2期『イグニス編』でイグニス捜索の命令を受けた際、ブルーエンジェルのアバターでは嵩張るということで動きやすいブルーガールへコスチュームを変化させた。
SOL社がアースの命乞いを無視して生きながら解体させる惨い有り様を目の当たりにし、イグニスを単なるAIと見做してよいのか疑問を抱くようになる。兄である晃から、イグニスが意思を持つ存在であり死への恐怖を有していた事実を語られ、SOL社がイグニスを殺した事実にショックを受けると同時に、「彼らに命があるのなら、彼らが人間を憎もうとするのは当然なのかもしれません」と同情を寄せた。それ以降、イグニスに対して認識を改めるようになる。
ブラッドシェパードに追われていたアクアを保護した際、昔の友人である杉咲美優がロスト事件に関わっていること、美優がライトニングの手で昏睡状態であることを知り、彼女を救うべくアクアとパートナー関係となる。この際、その決意を表すようにアバターをブルーメイデンへ変えている。
3期『Ai編』で、アクアの最期を遊作から聞き届けると同時に、Playmakerである彼へこれまでの感謝を伝えた。またこの際、自身のパートナーと戦わざるを得ないPlaymakerの心苦しい胸中を慮って、Aiとの戦いを止めさせようとしていた。
使用デッキ
【トリックスター】を使用。
華やかな天使族モンスターを主軸としたデッキとされる。
関連イラスト
余談
- 前作『遊戯王ARC-V』のヒロイン柊柚子に次ぐ、デュエリストのヒロイン。また兄がいるヒロインは『遊戯王GX』の天上院明日香以来二人目である。
- 前々作ヒロインの観月小鳥や前作ヒロインの柊柚子と違って、「あ」から始まる名前で、歴代遊戯王ヒロインとして二作ぶりに名前の最初が「あ」である。(あんず→あすか→あき→ことり→ゆず→あおい)
- ちなみに彼女が女子高生であることから、名前が「あ」で始まるヒロインは女子高生でなければならないということになる(小鳥と柚子は中学生)。