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三尸の編集履歴2018/02/01 00:11:48 版
編集者:走り坊主
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概要

道教の教えの中に登場する虫で、人が産まれ落ちたときから体内に宿っているといわれ、三虫・三彭・伏尸・尸虫・尸鬼・尸彭ともいわれる。

の時代に書かれた『抱朴子』では一種のみだったが、名前に「三」が入ることから代や代には上尸・中尸・下尸の三種がいるといわれた。

上尸は頭におり、首から上の病気を引き起こす道士姿。

中尸は腹の中におり、臓器の病気を引き起こす唐獅子狛犬のような獣姿。

下尸は足の中におり、腰から下の病気を引き起こす牛頭に人の一本足が生えた姿。

と描写される。

常に体内から宿主の人を監視しており、60日に一度の「庚申」の日に体外に抜け出して悪事を天に報告して、寿命を縮めさせたり病気にして死に至らしめるといわれた。これは宿った人が死ぬと、として自由の身になれるからだといわれる。

そのために庚申の日の夜には、みんなで集まり寝ずに過ごす「庚申待」という行事が生まれ、「庚申講」と呼ばれる集いが各地で結成された。

日本では江戸時代にこの集いが流行し、青面金剛と呼ばれる三尸封じの日本独自の神仏が生まれた。罪を見ざる聞かざる言わざる三猿は、この神仏の使いであるともされている。

抜け出さないようにする呪文にはしし虫・しゃうけら・しゃうきら・そうきゃうという語が見られ、妖怪しょうけらはこの伝承から生まれたといわれる。

※メイン画像はこの伝承より

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