日光の三猿などで示される教え。
概説
日本においては「他人の悪い所には目を向けず、他人の悪口には耳を傾けず、自ら悪口を言う事のないようにしよう」のような意味となる。
『論語』の「礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ」に由来するとされる。
しばしば誤解されるが、決して「(都合の悪いことに)知らないふりをする」という意味ではない。
日光東照宮の三猿の欄間には、実は近くに子猿がいることはあまり知られていない。
これは三猿本体が親猿で、子猿たちに不視不聞不言の教えを体で示しているという解釈が存在する。