ゾラ・マグダラオス
もうひとりのごきせい
概要
モンスターハンター:ワールドに登場する古龍の一種。「熔山龍」と呼ばれる。パッケージこそ飾っていないものの、発売前PVやCMでは燃え盛る大地を背に黒々とした巨体を見せており、「ワールド」というタイトルに恥じないスケールの大きさを見せつけた。チュートリアルの段階で主人公ら調査団五期生の前に姿を現し、共に新大陸に上がった、本作におけるキーモンスターである。
ラオシャンロンの様な巨躯を誇る四足歩行の巨竜であるが、彼は背中が山の様に盛り上がっており、遠目で見ると「動く山」そのもの。背中の盛り上がりはくの字状になっており、四足歩行をしている時はヘルメットのようになり、立ちあがる時はそちら側が山となり、山のような部分が地面に変貌する。「熔山龍」という名称の通り、冷え固まった溶岩で出来た様な黒々とした甲殻を持ち、堅牢どころか背中に何かが乗って動いても一切影響がないほどに強固。そして身体の節々から膨大な熱を放出しており、背中に至ってはそのエネルギーがマグマとして噴出している。その姿はあるく活火山。怪獣映画好きなら「バーニングゴジラ」と言えば大体のイメージが付くと思われる。
天候波浪全てが悪く、移動する事に相応のリスクがかかる新大陸に、古龍が自ずと向かっていく現象、「古龍渡り」を行う古龍の一体であり、本編はゾラ・マグラダオスを追い、古龍渡りの謎を解明する事を目的として進んでいく。本編のキャラクター達には任務(要は村クエ)の説明以外では基本的に「マグダラオス」「彼」と呼ばれている。
これまでとは類を見ないほどの大きさを誇る古龍であり、本編開始時点から多くのハンターを乗せる大きな船を背に乗っけてもまだ面が余るレベルで大きい。全長などでは400メートル超えの古龍等が従来には登場しているが、面積と全高でマグダラオスを超えられる個体はいないだろう。あまりの大きさゆえに彼自身がフィールドになると言えばその大きさがある程度想像できる。超大型古龍で乗ることのできるモンスターと言えばラオシャンロンやジエン・モーラン等がいたが、乗れる範囲もかなり限られ、言う程の大きさを感じる事はなかったかもしれない。だが彼の場合、乗れる範囲がだだっ広い上に階層があり、もはや一つのフィールドといっても差し支えの無い大きさを誇る。熔山龍という名称に偽り無し。
強さ
「敵」として立ちはだかる強さというものはほぼない。彼の強さはそういうものではなく、動くだけでハンター達や戦艦が蹂躙されるほどの圧倒的な大きさと熱量によって、ただ存在するだけで災害となる、単純に持っている膨大過ぎるエネルギーがそのまま強さとして反映されているというもの。そのため、ラオシャンロン同様ただ動くだけで数十年ギルドが突破できなかった壁に穴を開けたり、ただ息をするように飛び散ったマグマが当たるだけで大抵のハンターの体力が溶け落ちる。彼に乗った所でやみくもな攻撃は一切通用せず、ダメージを与えるには排熱器官と呼ばれる身体の随所に存在する角のようなモノを探し出し、攻撃するしかない。山肌のような甲殻を貫くにも、自然が形成した巨大なものを用いるしかなく、大砲やバリスタ程度では顔などの比較的柔らかい部分を狙わないと毛ほどのダメージも与えられない。もはや活火山そのものとなっているほどの膨大なエネルギーを持つためか身体に鉱脈を形成しており、鉱脈に近づく事でマグダラオスの素材を剥ぎ獲る(掘る?)事ができる。
また、ラオシャンロン同様四足歩行の動きを急に変えて二足歩行に移行する事もあり、その際はフィールドの地形がガラリと変わる。床だったものが壁になるため登りきった場所から最下層にブチ落とされたりする。ただ、壁だったせいで獲れなかった鉱脈がとれたりと悪いことばかりではない。
クエストにおいては乗って戦う事が前提となっているが、あまりの暑さにただ乗っているだけで体力が削られる。また、前述のマグマ攻撃は単純に火力が高い上に喰らうとほぼ確定レベルで熱傷状態になるため回復薬を持ち込まずに挑むとなにもできてないのに殺される。また、彼以外にも脅威となるのがマグダラオスのエネルギーに惹かれてやってくるギルオスであり、大砲やバリスタによる迎撃をする際はこの個体による襲撃が厄介となる。
破壊可能部位は頭と胸、排熱器官。胸と排熱器官は全タイプの攻撃が効くが、頭だけはどの種類の武器の攻撃も弾く堅牢さを持つ。反面、大砲などの攻撃には弱い。